高松城 Takamatsu Castle
とてもめずらしい特徴をもつ香川の玉藻公園内にある高松城址に行ってまいりました。
高松城は別名、玉藻城とも呼ばれていますが、これは柿本人麻呂が万葉集で読んだことに由来するそうです。
前日に泊まったゲストハウスのオーナーさんからは「天守がなくなってて公園みたいになっているのであんまりかも…」といわれていました。
ですが、やはりそこはよく地元の方にありがちな「見慣れているので、あえて良さを感じない」というだけでした。
行ってみると「こんなお城なかなかないですよ!」と驚きの連続でした。
ブログの最後に「高松城に関する英訳」の紹介をのせています。
日本三大水城
高松城は日本三大水城(the three best castle on the water in Japan)のひとつになっています。
その名の通り海の近くにあり、いまでは海岸に道路が通っているのですが、明治以前は本当に石垣の向こうが海岸だったようです。
お城の石垣が岸壁になると波だけでなく潮風にも当たることになるので、植樹もやはり松がメインに植えられていました。
防風の役目も兼ねているのかもしれませんね。
松ぼっくり天国 So many Pine Cones
高松城にはたくさん松があるので、その分、たくさん松ぼっくり(pine cone)が落ちています。
そしてそれらを集めて冬にまつぼっくりツリーをつくるので松ぼっくり用のカゴがおいてあります。
海水が堀に流れ込む Seawater Flows Into the Moat
また高松城は水門があってきれいな海水が引き込まれています。
水城と呼ばれる城はいくつかあるのですが、海岸に隣接し、さらに水門で海水を直接引き込むように作られているのはとてもめずらしいそうです。
朝早くに行ったので誰もいなかったのですが、小舟でお堀をめぐる体験もできるようです。
それにしても海水がきれいで、お城を歩いているはずなのに、堀をのぞき込めば海草が揺らめいています。
堀の中に魚 Fish In the Moats
堀の中をのぞきながら歩いていると、なんと魚が城のお堀で泳いでいます。
なんとも不思議な光景でした。
お堀の魚にはエサやりができます!
そんなことができる城ってどう考えてもここ高松城だけではないでしょうか!?
今治城も海水を引き込んでいましたが、ここまできれいな水ではなかったですし、すこし海岸まで距離がありました。
お堀に鯉(carp)がいるのは見たことがありますが、鯛は珍しすぎますね。。。
黒っぽい鯛もいたんでチヌ(クロダイ)でしょうかね?
天守台は復旧中 Castle Tower Under Restoration
天守台は石垣を一から組直して再建したとのこと。
せっかくとてもユニークなお城なので、天守台の次は天守閣もできるといいですね。天守台からの眺めもよかったです。
高松城 英語版・日本語版・台湾語版のパンフレット
高松城 英訳と和訳の説明・解説
高松城址: The ruins of Takamatsu Castle / Takamatsu Castle Remains
史跡: historic site
「歴史の~」という意味では historical という形容詞もあります。historic の場合は特に歴史上の有名・重要なことについて使うようです。一方で historical は単に過去に起こったことに使うという違いがあるようです。
領土・領地: fief
領国・知行: fiefdom
「~dom」がつくと「~の国、~の世界」ですね。「kingdom 王国」「Christendom キリスト教社会」など。
天守: castle tower
天守は main keep の英訳をよくみます。
披雲閣: Hiunkaku garden
高松城に隣接して玉藻公園の中にある庭園です。西本願寺さんの「飛雲閣」とは違います。
水門: sluice gate
水門には water gate や flood gate という言い方もあるようですが、sluice は「sluis」というオランダ語からきているようです。
内堀 / 中堀 / 外堀: inner moat / middle moat / outer moat
本丸: the core region of the castle
本丸は main bailey という表現をよく見ますね。
石垣: stonewall
飛び石: stepping stone
プロジェクトや成長に関して「一段階」や「また一歩進む」といった表現でもつかいます。
タイ: sea bream
カナダ人の友達がタイのことを red snapper といっていました。いろんな言い方があるのでしょうね。
クロダイ(チヌ): black sea bream
スズキ: sea bass
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