英語で日本を学ぼう No.010 大神神社 三輪山・奈良

大神神社 Omiwa-shrine

 

奈良・桜井市にある大和国一之宮である大神神社(おおみわじんじゃ)に行き、三輪山を登拝してきました。

 

この大神神社は日本でも最も古い神社のひとつで、ご神体が三輪山そのもので神域になっています。

 

 

事前に三輪山に登るために情報収集をしようとしたのですが、ところがどっこい例外はなんでもあるものです。

 

ネット上でも神域はしっかり守られており、だれも抜け駆けして画像をネットにUPしないので、頂上の御神体はおろか、山に登るルートがどんなようすなのか調べてもわかりません。

 

グーグルで画像検索しても「検閲が入っているのか?」と心配なってしまうぐらいでてきません。

 

 

となれば、残る手立てはただ一つ!

 

百聞は一見に如かずというわけで、「早い人は1~2時間ぐらいで登れるらしいですよ~」という情報のみをたよりに生徒さんたちと行ってみることとあいなりました。 

 

 

 

大神神社の神様はヘビ

 

あるま・まーた一行はまず大神神社に参拝し、私個人は「世界平和と道中の安全」を祈願しておきました。

 

大神神社の神様はその姿は「白蛇」とされ、卵がお供えされていたり、ヘビのモチーフのオブジェもいろいろみることができます。

 

 

縄文時代の「縄文」とは土器に使われた縄目の文様に由来するのですが、この「縄文」の文様はヘビのうろこを模してつけられたという説があります。

 

 

ヘビはネズミをたべるため、農耕を守る神様とされたのでしょうか?

 

それとも脱皮を繰り返すため、再生の象徴とされたのでしょうか?

 

 

エジプトでもヘビは脱皮するため再生の象徴になっていますね。 

 

 

大神神社は日本でも最も古い神社の神社のひとつであるため、縄文の信仰が色濃く残っているのかもしれません。

 

 

 

三輪山登拝

 

三輪山を登るルートは大神神社の近くにある狭井神社(さいじんじゃ)で受付をして実際に登っていきます。

 

ここから先は写真の資料はみつからず、まさにネット上でのミステリーな領域です。

 

 

実際に登ってみると、登り始めは楽に感じるもののだんだんきつくなっていきます。

 

悪いことに午前中まで雨が降っていたため足元がぬかるんでいて滑りやすくなっています。

 

木の根っこなどが地表に出ているところは気を抜くとすべってしまいます。

 

参拝者の中には足がどろどろになりながら裸足で歩いている女性や、完全に転んでどろんこになっている男性も見かけました。

 

さらに道中に「~まだあと〇〇km」などの標識もなく、ぶっつけ本番でいくには実は危険な場所なのでは!?とあとになって恐ろしく感じました。

 

 

車中で「1~2時間ぐらいで登れるでしょ~」「まあ、いってみないとわかりませんね~」などと軽口をたたいていた自分が恥ずかしいです。

 

やはり情報のない中で雨上がりの登山はどこであっても危険です!

 

われわれ一行のうちお二人は途中でリタイアされましたが、賢明な選択だったと思います。

 

 

 

三輪山の御神体とは!?

 

私を含めては残り2人は、実際に山のてっぺんまで登って、ご神体を拝んでまいりました。

 

ここにくれば「三輪の神様は白蛇」といわれる理由がすぐにわかります。

 

神聖な雰囲気を感じる人間の感覚はどれだけ人間が技術にたよるようになっても変わらないのでしょうね。

 

古代の大和の人々の感じた神聖さと同じだけの神聖さがいまも三輪山にあるのでしょう。

 

だから、だれもネットにあえてそれをUPしようとしない。

 

画像や文字の情報ではなく、ここにきて「ああ、そういうことか!」とわかる。

 

"Seeing is believing." とは的を得た表現ですね。

 

 

 

三ツ鳥居の檜原神社

 

大神神社からすこしいったところに檜原神社(ひばらじんじゃ)という大神神社と同じく「三ツ鳥居」という珍しい鳥居をもつ神社があります。

 

 

 

この「三ツ鳥居」は大神神社の特有の形式らしく、さらに起源もわかっていないそうです。

 

大神神社では拝殿と禁足地の間におかれているらしく見ることはできませんでしたが、檜原神社ではこの珍しい鳥居を見ることができます。

 

 

 

英語の shrine と「神社」の違い

 

大神神社さんのHPの英訳資料に「shrineと神社の違い」の説明がありましたので紹介します。

 

 

(English) The term "shrine," in English, tends to mean a tomb or casket containing holy relics, or an altar or chapel with special religious associations or hallowed by some event. Japanese shrines are different and are, rather, respected places for worship where deities (kami in Japanese) stay or descend; they do not contain holy relics.

 

 

(日本語)英語での shrine は聖遺物(聖人の遺骨や遺品など)が納められている墓や棺、もしくは特別な宗教儀式が行われたり、何らかの行事により神聖なものになる祭壇や礼拝堂を意味することがおおい。日本の神社はそれとは異なり、神が宿り、降り立つためのところ、人々の畏敬の念を受けた信仰対象の場のことである。shrine とは違い、神社には聖遺物にみられない。

 

 

 

大神神社 英訳と和訳の説明・解説

 

ご由緒: History

 

 

ご祭神: Enshrined Deities/Deity

 

deity はギリシャ神話の神様などによくつかわれる表現です(もちろん god / goddess もつかわれます)。

 

日本の神様はこの表現がいちばん無難に感じます。やはり日本の神様を God と機械的に訳すのは避けるべきだと思います。

 

 

主祭神: The main deity

 

 

信仰対象: object of worship  

 

英語だと「ご本尊」も「ご神体」も関係なくなりますね。

 

 

崇神天皇の御代: During the reign of Emperor Sujin  

 

 

大和国一宮: the old Top Shrine of Yamato Province  

 

明治以前までは日本は一つの国というより、今の県にあたる「国」ごとに分かれていました。そしてその「国」をそれぞれの一之宮が守っていました。

 

わが町、神戸は「~宮」がたくさんあり「八宮」までありますね。

 

 

社殿: Shrine Buildings

 

 

拝殿: Worship Building

 

 

鳥居: Torii gate / Shinto gateway

 

 

勅使殿: the Mansion for the Imperial Envoy  

 

mansion というと貴族などの大邸宅のこと。また apartment はアメリカでは賃貸マンションのことで、イギリスでは豪華なマンションのことらしいです。さらにイギリスではいわゆる日本でのマンションやアパートは flat というようです。

 

 

神輿: mobile shrine  

 

熊野神社の場合は portable shrine でした。神輿って「かついで動かせる神社」って発想があるんですね。生まれたときから日本人やっているとなかなか気づきにくいポイントです。

 

 

「ご神火まつり」繞道祭(にょうどうさい): Divine Fire Festival

 

 

「おんだ祭」豊年講大祭: Festival of Prayer for a Good Harvest

 

 

「薬まつり」鎮花祭: Medical Herbs Festival  

 

アメリカ英語だと「アーブ」と「h」が発音されません。イギリス英語では「ハーブ」と発音されます。

 

 

「酒まつり」醸造安全祈願祭: Rice Wine Festival  

 

日本酒は Japanese sake でもう通じますね。ただ英語の「sake セイク」は定義が難しいのですが「前置詞 for」と併せて使い「~の目的で、~のために」との意味があるので注意です。

 

また大神神社はお酒の神様を祀っていて、この祭りでつるされる杉玉が酒屋のシンボルとなったそうです。