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女性の敬称 Mrs Miss Ms の英語ネイティブの使い分け(英語うんちく No.007)

みなさんは女性の敬称について学校でどのように教わりましたか?

 

 

「Ms Smith」のようにラストネームの前に Ms をつけると習いませんでしたか?

 

 

 

それだと学校では正解になるかもしれません。

 

ですが、実際には Ms だけではうまく話が通らないときが出てくるはずです。

 

 

ちなみに「Ms」とピリオドがつかないのはイギリス英語です。

 

そして「Ms.」とピリオドがつかないはアメリカ英語です。

 

 

また男性の敬称 Mr から知りたいという方はこちら

 

男性の敬称の Mr  と  Mr.   意味とピリオドのありなし(英語うんちく No.006)

 

 

 

日本の学校では習わないようですが、女性の敬称は「Mrs」「Miss」「Ms」と3種類あります。

 

 

それでは一つずつみてきましょう。

 

 

 

MS の意味

  

「Ms」は比較的最近になってできた言葉で、もともとは「Mrs」と「Miss」しかありませんでした。

 

 

 

「Mrs」は結婚している女性につけます。

 

「Miss」は結婚してない女性につけます。

 

 

だから「結婚している or 結婚していない」で差別にならないように「Ms」をつける、と。

 

 

男性は婚姻状況(marital status)に関係なく敬称が Mr なので「男性との差を作らない」ということが大きいと思います。

 

もちろん、そういう意味合いが重要な場面も多々あります。

 

 

ビジネスの場面などでは、当然、相手の婚姻状況がわからないままメールや会話をすることもあります。

 

こういう状況では「Ms」を使うことが求められるはずです。

 

 

 

 ですが、学校で習っている内容はどうも違うようです。

 

「Mrs」と「Miss」をつかうことが女性差別なのだといわれていませんか?

 

 

 

学校の先生が何を言おうと、ここははっきり言っておきます。

 

 

「Mrs」と「Miss」は差別表現ではまったくありません

 

 

もちろん、差別意識をもってとらえる人が一定数いるのかもしれません。

 

しかし、実際の会話でも海外ドラマでも Mrs や Miss はたくさんでてきます。

 

 

もし、あくまでも差別表現と言い張る人がいたら、「なぜ Miss Universe などのコンテストが Ms Universe にならないのか?」と聞いてみてください。

 

 

 

ネイティブが普通に使う Mrs と Miss の意味

 

実際には「Mrs」は「〇〇さんの奥さん」や「〇〇のお母さん」を礼儀正しくいう時に使います。

 

Mrs が女性差別表現だとすると「奥様」や「夫人」という表現が、禁止されてしまうことになります。

 

 

一方で「Miss」は「〇〇さんのお嬢さん」や「娘さん」という意味になります。

 

 

「Mrs」も「Miss」も敬称であることは変わりありません。

 

 

英語圏の学校の先生だって「Ms」の一点張りなんてことはありません。

 

 

女性の先生が自らを「〇〇先生」という意味で「Mrs. Smith」や「Miss Jones」と表現する場合があります。

 

だって自分が結婚しているかどうかは自分が一番知っているのですから。

 

 

 

Final Fantasy 13-2 という2011年に発売されたゲームがあります。

 

そこでは先生が生徒に対し自分で「Miss ~ に話してみなさい」と呼びかける場面がありました。

 

 

当然ですが、そのキャラは自分が独身なのをわかりきっています。

 

そういう前提で、生徒にそう聞いているので、差別でも不思議なことでもなんでもないんです。

 

 

 

離婚したら女性の敬称はどうなるのか?

 

未婚が Miss で、既婚が Mrs です。

 

では離婚したらどうなるのでしょうか?

 

 

こういった場合 Ms なら問題になりません。

 

そもそも婚姻状況は関係ない敬称ですから。

 

 

 

では「Ms」が存在しなかった時代はどうしていたのでしょうか?

 

 

これは意外な答えかもしれませんが、離婚しても、女性の敬称は Mrs になります。

 

おそらく Miss は「未婚」であって、離婚した人は「既婚」という状況を経ているので Mrs になるのだと思います。

 

 

 

これは「24」という日本でも大ヒットしたドラマの一場面(S02E08 )です。

 

 

"Mrs. Palmer" となっていますが、この時点で Palmer さんは離婚しており、再婚もしていません。

 

このセリフは NSC(国家安全保障会議)のおエライさんのものです。

 

 

離婚をしていても Mrs. が「敬称」であることに変わりはありません。 

 

もちろん、これも時代とともに変化していく可能性はあります。

 

 

 

 

マニュアル的な英語を話さない

 

日本語でも英語でも、フォーマルな場面とそうではない場面で違う表現になるのはよくあることです。

 

ですが「~とは言ってはいけない」と「~と言っておけばまず問題ない」には大きな違いがあります。

 

 

 

「無難な言葉を選ぶ」のはとても重要なことです。

 

日本の英語教師のほとんどはこのあたりのビミョ~な感覚をよくわかっていません。

 

 

その結果「カタチ」だけ教える指導がされているように感じます。

 

 

 

英語を学ぶときに気を付けてほしいのはマニュアル的に言葉を覚えないことです。 

 

こういう誤解を解くためにも実際に世界に出ていろいろな人の本音を受け止めてみましょう。