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過去分詞は「受動態と完了相」をもつ動詞が変化した形容詞

 

英語の「過去分詞」に戸惑ったことはないでしょうか?

 

学校ではこのように習います。

 

【中2】be + 過去分詞 ⇒ 受動態

【中3】have + 過去分詞 ⇒ 現在完了

 

 

どちらも「過去時制」とは関係ありません。

 

中2で「受動態」と習ったのに「現在完了」では「受動態」は消えてしまいます。

 

さらに「現在完了」は「過去」との違いがわかりにくいです。

 

  

おそらく英文法の中でも、一番、本質をとらえにくいのが「過去分詞」だと思います。

 

過去分詞は「have のあり・なし」を分けることで一気に本質が見えてきます。

 

 

現在完了の「have + 過去分詞」は例外ルール

 

まず過去分詞の正体を知るための前提条件があります。

 

【 区別する基準 】 

 

・過去分詞が have とペアになっているか?

 

 

過去分詞を見切るのに必要な知識は「have のあり・なし」だけです。

 

・have なし「単独用法:受身・完了の形容詞」

・have あり「連携用法:完了の動詞」

 

 

過去分詞はこの2つのパターンで運用が大きく変わります。 

 

① have なし(単独用法)

 

・My job is done.

・私の仕事は = 終わらせられた(完了した)。

 

「意味」 受身と完了 

「使用ルール」 形容詞 

 

  

② have あり(連携用法)  

 

・I have done my job.

・私は 終わらせた 自分の仕事を。

 

「意味」 完了のみ

「使用ルール」 have とペアで1つの「動詞」

 

 

【  have+ 過去分詞 区別する理由 

 

・have + 過去分詞は例外ルール!!  

 

 

つまり "have done" や "have been" は単独の過去分詞とは別物になっています。

 

【 過去分詞の区別 】

 

① have なし ⇒ 基本ルールの過去分詞

② have あり ⇒ 例外ルールの過去分詞

 

 

ここで「have + 過去分詞が生まれたメンドクサイ話」を知りたい方はこちらをどうぞ。

 

なぜ現在完了は「have + 過去分詞」をつかうのか?(英文法 No.019)

 

 

ここからは「基本ルールの過去分詞(have なし)」に話を進めます。

 

 

「過去形」の動詞と同じ形をした分詞だから「過去分詞」

 

過去分詞の用語を「過去」+「分詞」にわけて説明します。

 

過去分詞は「過去」とありますが「過去時制」や「過去の時間」とは無関係です。

 

 

【 過去分詞の「過去」の名称の由来 】

 

・動詞の「過去形」と同じ形している「分詞」だから!

 

(例)talk - talked - talked (現在形 - 過去形 - 過去分詞形)

 

 

実際に英語の Wikipedia から「過去分詞」の命名の経緯を引用します。

 

"The linguistic term, past participle, was coined circa 1798 based on its participial form, whose morphology equates to the regular form of preterite verbs. The term, present participle, was first used circa 1864 to facilitate grammatical distinctions."

 

『言語学用語としての過去分詞は、過去時制の動詞の規則変化形と同じ形であることを理由として1798年頃につくられた。また現在分詞という用語は、過去分詞との文法上の区別を容易にするために1864年頃に最初に使用された。』

 

 

*規則変化形(regular form): 英語の動詞には「不規則変化 speak-spoke-spoken」と「規則変化 talk - talked - talked」の2種類があり、規則変化する動詞が大多数。

 

(引用元:Participle - Wikipedia

 

 

過去分詞の「過去」というのは「時制 tense」ではなく「形 form」のことです。

  

さきほどの例のように「talk - talked - talked」のように同じ形をしているというだけなんです。

 

 

よくある勘違いをここで再確認しておきます。

 

【正解 〇】動詞の過去形と同じ形をしているから「過去」分詞 

【誤解 ✖】過去の時間や時制と関係しているから「過去」分詞

 

*現在完了などの「完了」は「過去」とは別物です。ブログ後半で「時制」と「相」をつかって解説します。

 

 

分詞とは動詞が変化した形容詞

 

次に「分詞」の意味に進みます。

 

【 分詞 Participle 】

 

・動詞を変化させた形容詞(adjective)

 

 

分詞の種類

 

・現在分詞(Present Participle) doing /  helping / speaking / sleeping など

・過去分詞(Past Participle) done / helped / spoken / slept など

 

 

次に分詞の解説を Wikipedia から引用してみます。

 

"In linguistics, a participle is a nonfinite verb form that has some of the characteristics and functions of both verbs and adjectives. More narrowly, participle has been defined as ’a word derived from a verb and used as an adjective, as in a laughing face'."

 

『言語学において分詞は、動詞と形容詞の特徴と機能をいくつか合わせもつ動詞の変化形のことです。より狭義では、分詞は「動詞から派生し形容詞として使用される単語」と定義されています。(例) a laughing face 』

 

*nonfinite verb(準動詞)= 動詞の変化形のこと(文法上は動詞として使えない)

 

(引用元:Participle - Wikipedia

 

 

ここでもよくある勘違いを確認しておきます。

 

【正解 〇 】過去分詞は動詞の変化した形容詞

【誤解 ✖ 】be動詞 + 過去分詞は受動態

 

*受動態は過去分詞にセットされている機能の一部です。be動詞がなくても発動します! 

 

 

過去分詞は「動詞を変化させた形容詞」なので「形容詞」の使用ルールに従って正しく使うことができます。形容詞の意味と使用ルールを知りたい方はこちらをどうぞ。

 

形容詞の「意味」と「品詞ルール」をカンペキに理解する

 

 

分詞は形容詞なので時制とは関係ない

  

「過去分詞」は「過去時制」とは一切関係ありません

  

現在分詞も同じく「分詞 participle」であり、時間の「過去~現在」とは無関係となります。

 

英語の場合、時制動詞(と助動詞)が担当します。 

 

・This is done.(現在時制)

・This was done. (過去時制)

・This looks finished.(現在時制)

・This looked finished.(過去時制)

 

  

これらは、すべて第2文型(SVC)です。

 

done も finished も「過去分詞」なので形容詞扱いです。

 

be動詞でも一般動詞 look でも SVC の文型をとるなら同じように運用できます。

 

 

現在分詞 doing や 過去分詞 done は分詞(動詞の変化形)になります。

 

分詞は形容詞なので時制を表すことはできません。

 

 

「過去」と「完了」の違いは「相 aspect」でわかる

 

過去分詞の意味は「過去 past」ではありません。

 

過去分詞の意味は「完了 perfect」です。

 

英文法における「過去」と「完了」は一見よくにています。

  

・過去 Past: 過去に起こったこと

・完了 Perfect:もうすでに実現したこと

 

 

この2つは似ているようにみえますが「文法のカテゴリーが違う」んです。

 

【 過去と完了の区別 】

 

・過去 Past ⇒「時制 tense」のカテゴリー

・完了 Perfect ⇒「相 aspect」のカテゴリー

 

 

日本であまりみない「相 aspect」は「行動の進行度(0~100%)を表す文法用語です。

 

では「時制」と「相」の違いを確認します。

 

 

【 時制 tense 】

 

・行動の「」を表す

 

「過去 past」

「現在 present」

「未来時制なし」 

 

*厳密には英語に未来時制は存在しません。英語に未来時制は存在しない理由はこちらをどうぞ。

 

英語に未来時制はない? 助動詞 will の現在形で「未来」を表す

 

 

【 相 aspect 】

 

・行動の「進行度(0~100%)」を表す

 

「未然 prospective」 やる予定(まだやっていない)

「進行 progressive」 やっている(まだおわっていない)

「完了 perfect」 やりおえている(いつ終えたかは関係ない)

 

 

これを図で表現してみます。

 

英語の「時制 Tense」と「相 Aspect」(未来時制がなく未然相がある)
英語の「時制 Tense」と「相 Aspect」(未来時制がなく未然相がある)

 

英文法でよく見る「○○形」とは「時制+相」で組み合わせです。

 

「現在時制 + 進行相」 She is doing it.

「過去時制 + 進行相」 She was doing it.

「現在時制 + 完了相」 He is gone. / He has done it. 

「過去時制 + 完了相」 He was gone. / He had done it. 

 

*have + 過去分詞は「例外ルール」ですが、一般的な用法なので紹介します。

 

 

では本格的に「相 aspect」に進めていきましょう。

 

 

「相 aspect」はラテン語やエスペラント語とくらべて学ぼう!

 

日本の英語教育では「相 aspect 」はあまり目にしません。

 

英語には「相 aspect」が存在するので、英語とよく似たラテン語とエスペラント語を参考にしてみます。

  

 

ラテン語 Latin:

 

古代ローマの言葉。近代までヨーロッパの公用語で、いまでも学術用語、法律用語で使われています。

 

エスペラント語 Esperanto:

 

世界の人々が平等に使えるようにつくられた人工語。文法がとても美しく整った作りになっていて、レゴブロックを組み立てるように文が作れます。

  

 

不思議なことに「相 aspect」はラテン語とエスペラント語をつかうとよくわかります。

 

英語、ラテン語、エスペラント語の分詞の相(未然・進行・完了)
英語、ラテン語、エスペラント語の分詞の相(未然・進行・完了)

 

このように「分詞」は「動詞の変化形」で「相 aspect」を表します。

 

 

「未然相 prospective aspect」 

 

・不定詞(英語)"to do / to be"

・未来分詞(ラテン語)

・未然分詞(エスペラント語) 

 

「進行相 progressive aspect」

 

・現在分詞(英語) "doing / being"

・現在分詞(ラテン語)

・進行分詞(エスペラント語)

 

「完了相 perfect aspect」 

 

・過去分詞(英語)"done / been"

・完了分詞(ラテン語)

・完了分詞(エスペラント語)

 

 

こうしてみると「過去分詞」が「完了相」をもつのがよくわかると思います。 

 

【 完了を理解するポイント 】

 

【 正解〇 】「完了 100%」は「相 aspect」の仲間で、「未然 0%」「進行 1~99%」と使い分ける

【 誤解✖ 】「完了 100%」は「過去(時制 tense)」と使い分ける

 

 

完了は「相 aspect」ですので、過去「時制 tense」と一緒にしてはいけません。

 

過去分詞が「完了相 perfect aspect」をもつこともわかりました。

 

次に過去分詞の「受動態 passive voice」を見ていきます。

 

 

なぜ「過去分詞」が受動態(受身)なのか?

 

過去分詞は「受動態」をもつと中学校で習います。

 

ここでは詳しくは述べませんが「態 voice」をざっくり解説します。 

 

 

・態(voice)とは何か?

 

「主語(S)と目的語(O)の関係が『する』のか『される』のかを区別する文法用語」

 

 

【 日本語 】

・能動態(する): 私は 書いた この小説を。

・受動態(される):この小説は 書かれた 私によって。

 

 

【 英語 】

・能動態(する): I wrote this novel.

・受動態(される):This novel was written (by me).

 

 

態は「主語 ⇔ 目的語」「する vs される」という関係性を示します。

 

そして英語の「受動態」は過去分詞だけにセットされています。

 

 

では過去分詞が「受動態 passive voice」を持つ理由はどこから来たのでしょうか?

 

これまた歴史的に「過去分詞」に昔からセットされているんです。

 

 

英語やラテン語、ヒンズー語、ペルシャ語を含む言語のグループにインド・ヨーロッパ語族(Indo-European Languages)があります。

 

このインド・ヨーロッパ語族の「過去分詞」は「受動態 passive voice」を発動できるんです。

 

英語だけでなくラテン語でも同じなので、図を見ていきましょう。

 

英語の不定詞・現在分詞・過去分詞の「相 aspect」と「態 voice」
英語の不定詞・現在分詞・過去分詞の「相 aspect」と「態 voice」

 

英語の過去分詞には「完了相」と「受動態」がセットされています。

 

ラテン語でも同じように完了分詞に「完了相」と「受動態」がセットされています。

ラテン語の未来分詞・現在分詞・完了分詞の「相 aspect」と「態 voice」
ラテン語の未来分詞・現在分詞・完了分詞の「相 aspect」と「態 voice」

 

分詞には「相 aspect」「態 voice」の両方がセットされています。

 

・現在分詞:能動態 + 進行相(doing / speaking など)

・過去分詞:受動態 + 完了相(done / spoken など)

 

 

ラテン語などと違って、英語は「未来分詞」の代わりに「不定詞(to do)」を使います。

 

分詞を覚えるときは、ついでに「未然相 prospective aspect」も覚えておくと便利です。

 

・不定詞(未来分詞):能動態 + 未然相(to do / to speak など)

 

 

では「過去分詞」の例文をみていきましょう。

 

現在時制 + 受動態・完了相 】

・The project is completed.

・この計画は(現時点で)完成させられた

 

過去時制 + 受動態・完了相 】

 ・The project was completed.

・この計画は(過去の時点で)完成させられた

 

 

どちらも時制と関係なく「相+態」を表現しています。

 

 

過去分詞は「完了相」と「受動態」をもつ形容詞

 

ここからは過去分詞を文法的に運用する方法に入っていきます。

 

過去分詞で重要なポイントは4点あります。 

 

・時制:関係なし

・品詞:形容詞(Adjective)

・相:完了相(Perfect Aspect)

・態: 能動態(Passive Voice) 

 

 

過去分詞を文法的に正しく使うため「形容詞」の 「使用ルール」を再確認します。

 

① 名詞を説明する(限定用法 Attributive)

 ⇒ 名詞の前から(前置修飾 Pre-positional)

 ⇒ 名詞の後ろから(後置修飾 Post-positional)

 

② 補語 C になる(叙述用法 Predicative)

 ⇒  SVC(第2文型の補語 Complement)

 ⇒  SVOC(第5文型の補語 Complement) 

 

 

では図を見て確認します。

 

 

形容詞の使うところは全部で4パターンあります。

 

このように「過去分詞」も基本は4パターンで運用することになります。

 

過去分詞にはもう少し広い役割がありますが、基本は形容詞と同じ使い方でOKです。

 

 

過去分詞で「名詞を説明」する(限定用法)

 

まずは「名詞を説明する(限定用法)」で過去分詞と形容詞を並べて例文をみていきます。

 

名詞を前から説明 】

 

① He is an innocent man.(形容詞 innocent)

① 彼は = 一人の無実の男性

 

② He is a convicted man.(過去分詞 convicted)

② 彼は = 一人の有罪とされた男性

 

 

名詞を後ろから説明 】

 

③ She attacked someone innocent.(形容詞 innocent)

③ 彼女は 攻撃した 誰かを ← 無実の

 

④ She defended someone convicted.(過去分詞 convicted)

④ 彼女は 擁護した 誰かを ← 有罪とされた

 

 

原則、形容詞にできることは過去分詞にもできます。

 

注意として「後ろから説明(後置修飾)」は日本語にない構造なので、感覚がつかみにくいです。

 

 

過去分詞を「補語 C」に入れる(叙述用法)

 

では次に「補語 C」でつかうパターンをみていきましょう。

 

SVC 第2文型 】  

 

① He is guilty.(形容詞 guilty)

① 彼は = 有罪

 

② He is arrested.(過去分詞 arrested)

② 彼は = 逮捕された

 

 

SVOC 第5文型 】  

 

③ I found him guilty.(形容詞 guilty)

③ 私は 分かった 彼が 有罪

 

④ I found him arrested.(過去分詞 arrested)

④ 私は 分かった 彼が 逮捕された

 

 

形容詞とまったく同じように過去分詞も使えます。

 

形容詞の使用ルールに合わせて、過去分詞を使用すればOKです。

 

 

「受動態」と「完了相」のどちらが重要か?

 

過去分詞は「受動態」と「完了相」の二つの意味を持っています。

 

過去分詞を理解する際は、どちらかだけに限定できるわけではありません。

 

実際に日本語の「~された」も同じ感じです。

 

 

・(誰かに)~された(受動態)

(もうすでに)~された(完了相)

 

 

では例文を見ていきましょう。

 

受動態が中心 】

 The task is completed by him.

① そのタスクは = 完成された 彼によって

 

完了相が中心 】

 The task is completed by its due date.

② そのタスクは = 完成された 期限の日までに

 

 

この2つの意味が自然に含まれていますよね?

 

日本の文法書の解釈では「be動詞 + 過去分詞は受身!」と意味を分離しているものが多いです。

  

しかし、実際の英語ではそのあたりは文脈依存です。片方の意味だけ切りわけるほうが困難です。

 

 

では、さらに無理して先ほどの2つの例文を結合してみます。

 

【 完了相 & 受動態 】

③ The task is completed by him by its due date. 

 そのタスクは = 完成された 彼により 期限の日までに

 

 

さてこの文章では「受動態・完了相」どちらが優先なのでしょうか?

 

「受動態」と「完了相」のどちらが主軸になるかは、過去分詞以外の表現に頼っています。

 

 

ここでは和訳を「~された」を基本として和訳しています。

 

もちろん受動態の意味だけをとらえて「~される」と訳したほうがいい場合もあります。

 

そのあたりは文脈や状況にあわせて適切に対応してください。

 

 

「態 voice」と「相 aspect」は過去分詞だけでなく不定詞現在分詞もセットされています。

 

下のまとめの解説図が参考になるかと思います。

 

 

過去分詞は「完了相」と「受動態」をもつ形容詞です。

 

いつも両方の意味を把握するようにしておいてください。

 

最後に「過去分詞の秘密」について触れておこうと思います。

 

 

受動態をつくれるのは他動詞の過去分詞だけ!

 

ここからは「中学英語の最大の誤解」に触れておきます。

 

学校で「be 動詞+過去分詞受動態」と習いますが、これは「大ウソ!」です。

 

 

英語の受動態には「発動条件」があります。

 

なんと全ての過去分詞に受動態がセットされているわけではないんです。

 

 

【 英語の受動態の発動条件 】

 

・能動態をつくる動詞の過去分詞であること

 

 

では英語の「能動態 active voice」とは何でしょうか? 

 

・「能動態」とは目的語をとる動詞の機能のことです。

 

 

【 能動態の例文 】

・She eats an apple.  *目的語(O)= an apple

・彼女は 食べた 林檎を

 

【 受動態の例文 】 

An apple is eaten (by her). *主語(S)= an apple

林檎は食べられた。

 

 

英語では目的語を主語にした構造を「受動態」と言います。

 

・能動態(S は ~する O を)

・受動態(O は ~される S によって)

 

実際に図を見てみましょう。

 

受動態が発動するのは他動詞の過去分詞のみ(能動態 ⇔ 受動態)
受動態が発動するのは他動詞の過去分詞のみ(能動態 ⇔ 受動態)

 

【 英語の過去分詞の受動態 】

  

・「能動態」をもたない動詞の過去分詞は「受動態」を発動できない

・「能動態」をもつ動詞の過去分詞は「受動態」を発動できる

  

 

この「能動態を持つの動詞」を区別する用語があります。

 

・自動詞(intransitive verb)・・・目的語をとらない動詞(態なし)

・他動詞(transitive verb)・・・目的語をとる動詞(能動態あり)

 

 

【 自動詞の文型(態なし)】

 

・第1文型(SV) "Adam lives in a garden." 

・第2文型(SVC)"Benjamin is happy."

 

【 他動詞の文型(能動態あり)】

 

・第3文型(SVO)"Chris saved people." 

・第4文型(SVOO)"David gave him a stone." 

・第5文型(SVOC) "Eve made him angry."

 

 

まとめると・・・

 

・自動詞 ⇒ 能動態をつくれない!

・他動詞 ⇒ 能動態をつくれる!

 

なので・・・

 

・自動詞の過去分詞・・・「完了相」のみ発動!

・他動詞の過去分詞・・・「完了相」と「受動態」が発動!

 

自動詞と他動詞の違い:文型、目的語、態、過去分詞の受動態可否
自動詞と他動詞の違い:文型、目的語、態、過去分詞の受動態可否

 

英語の受動態は「他動詞の過去分詞」だけにセットされています。

 

これが「be 動詞+過去分詞 = 受動態」と決めつけてはいけない理由です。  

 

最後にポイントを再確認しておきます。

 

【 正解 〇 】他動詞の過去分詞だけが受動態を発動

【 誤解 ✖ 】すべての be動詞 + 過去分詞が受動態を発動

 

【 正解 〇 】過去分詞は形容詞なので be動詞がないと正確な英文を組めない

【 誤解 ✖ 】be動詞 + 過去分詞でまとめて受動態になる

 

  ✖ 丸暗記禁止 ✖  『be 動詞+過去分詞は受動態 』

 

 

自動詞の過去分詞は「完了相」のみ発動

 

「自動詞の過去分詞」の例文を少し確認します。 

 

【 自動詞の過去分詞 】

・自動詞の過去分詞は「受動態」を発動できない

・自動詞の過去分詞は「完了相」を発動できる

 

 

では例文をみていきます。

 

① The bridge falls.

② The bridge is fallen.(橋は落ちてしまった)

③ He goes.

④ He is gone.(彼はどこかにいってしまった)

 

 

自動詞の過去分詞は単純に「完了相の形容詞」として理解すればよいです。

 

最近の英語では「自動詞の過去分詞」は完全に形容詞になってきています。

 

形だけをみたら「過去分詞」なので「受動態」と切り離してください。

 

(SVCの過去分詞はかなりやっかいなので、ここでは割愛します)

 

  

現在完了(have + 過去分詞)のナゾも受動態と完了相で解決!

 

受動態の文法は一見すこしトリッキーなものも存在しています。

 

次のブログではいろいろな受動態の文法構造を解説しています。受動態マスターになりたい方はぜひごらんください!

 

be動詞+過去分詞が受動態なんて大ウソ!受身は五文型で極める 

 

 

英語の「have + 過去分詞」が「現在完了」となるのは「例外ルール」でした。

 

次のブログで「have + 過去分詞」がうまれた理由と「現在完了」の正体を解説しています。

 

なぜ現在完了は「have + 過去分詞」をつかうのか? 

 

 

あるま・まーたでは丸暗記ではなく「使える英文法」をお伝えしています。

 

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