過去時制と無関係?過去分詞は「受身・完了」の形容詞(英文法 No.017)

英語の「過去分詞」に戸惑ったことはないでしょうか?

 

 

そもそも「過去分詞」と言いながら「過去時制」との関係がみえません。

 

 

現行の英語カリキュラムでは最初に「be + 過去分詞 ⇒受身受動態)」と習います。

 

 

その後で「have + 過去分詞 ⇒ 現在完了」と教わります。

 

 

こんな疑問は湧いてきませんか?

 

 

過去分詞なのに「過去時制」と関係ないの?

 

・過去分詞の「受身」の意味ってどこからきたの?

 

・「have」と一緒に使えば「現在完了」ってどうして?

 

・現在完了の意味が「~しました」なら過去形とどう違うの?

 

 

 

こういった疑問はふつうに考えれば当たり前に湧いてきます。

  

私も受験英語しか知らなかった時は意味不明だと思っていた一人です。

 

 

このように、おそらく英語の文法の中でも、一番、本質をとらえにくいのが「過去分詞」だと思います。

 

 

ですが、ひとつひとつのパーツを分解していくと、過去分詞も実は英語のシンプルなシステムの中で運用されていることに気が付きます。

 

そのシンプルなシステムとは「文の要素(SVOC)と品詞」のことです。

 

 

文の要素と品詞がわからないかたはこちらをどうぞ。

 

文の要素と品詞は英語の絶対ルール!(英文法 No.002)

 

 

 

過去分詞も現在分詞と同じく「分詞」です。

 

「分詞」とは「動詞の変化形」「形容詞」の使用ルールに従って運用するものです。

 

 

それゆえ「文の要素(SVOC)」と「品詞の使用ルール」を知ることで過去分詞も「形容詞」として機能させることができるのです。

 

 

 

have の有無で過去分詞の使用ルールが変わる

 

過去分詞の正体を探るうえで、まずに必要な前提条件があります。

 

 

それは「過去分詞が have / has / had とペアで使用されているか?」を見極めることです。

 

過去分詞はこの2つのパターンで運用が大きく変わります。 

 

 

 

have なしの過去分詞の場合(単独用法)

 

 

「意味」:受身と完了

 

「使用ルール」:形容詞

 

 

My job is done

 

私の仕事は = 終わらせられた(完了した)

 

 

  

have とペアの過去分詞の場合(連携用法)

 

 

意味:完了(受身は消えてしまう)

 

使用ルール:have とペアで「動詞」

 

 

I have learned a new fact.  

 

私は 学んだ 新事実を。

 

 

 

このように過去分詞を分析する上で最も重要なことはこうなります。

 

 

「過去分詞が 『have とペアになっているかどうか?によって意味と使用ルールが変わる!」

 

 

たったそれだけで、「単独用法(have なし)」と「連携用法 (have あり)」の2つのパターンを見極めることが可能です。

  

 

なぜそんなことになるのかというと、この連携用法「have + 過去分詞」は、本来の過去分詞の使い方から外れて発展した例外だからです。

 

 

それゆえ「過去分詞の単独用法」と区別して運用することが必要です。

 

 

もちろん、なぜ「have を過去分詞とペアにすることで「現在完了」となるのか?」は、別の記事で解説させていただきます(作成中)。

 

 

それでは過去分詞の単独用法である「動詞を変化させ、受身・完了の形容詞」として扱うパターンについてみていきます。

 

 

 

過去分詞は「過去時制」と関係なし!!

 

ここからは「過去分詞」の本来の意味を解説してまいります。

 

まず「過去分詞」は「過去時制」とは一切関係ありません

 

 

英語の場合、時制は文章の基本となる動詞(と助動詞)が担当します。 

 

 

This is done.

 

This was done. 

 

This looks finished.

 

This looked finished.

 

 

 

これらは、すべて「SVC」の文型です。

 

done も finished も「過去分詞」なので形容詞扱いです。

 

 

分詞は「動詞の変化形」なので、もはや動詞ではありません

 

 

doing や done といった動詞の変化形には時制は担当できません

 

時制を担当するのは動詞(と助動詞)だけです。

 

 

その代わりに「分詞」は形容詞の使用ルールに従い「補語 C」に入ることができます。

 

 

形容詞の意味と使用ルールを知りたい方はこちらをどうぞ。

 

形容詞の「意味」と「品詞ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.009)

 

 

それゆえ上記のように be動詞でも一般動詞 look でも SVC の文型をとるものなら同じように運用できます。

 

 

 

be 動詞を「助動詞」にすると文法が破綻する

 

さて「受動態の be動詞は助動詞」と言っている文法書に出会ったことはないでしょうか?

 

 

"I am done with you!" 

 

 

 

実際に文法書では be動詞は「助動詞」という解説がよくあります。

 

 

しかし、これは文章の「意味やニュアンスを優先」した解説です。

 

このような文法解釈は「Semantics」といいます。

 

 

この場合「動詞の am よりも 過去分詞 done の意味が優先ですよ」という解釈です。 

 

 

 

しかし、それは文の要素(SVOC)と品詞ルールを中心とする「システムやルールを優先」した解釈ではありません

 

 

それゆえ「be動詞は助動詞」と考えると意味は理解できても、文法的に理解するときに混乱をきたすことになります。

 

 

実際に例を見ていきましょう。

 

引用元は「サピエンス全史:ユバル・ノア・ハラリ(著)」です。

 

 

The first railroad in China opened only in 1876. It was 25 kilo-meter long and built by Europeans.

 

 

 

この文章では long(形容詞)と built(過去分詞) が並列で使われています。

 

つまり両方を形容詞として「補語 C」に入れてよいという発想です。

 

 

be動詞が一つしかないのに long の場合は「動詞」で built の時は「助動詞」という考えはかなり無理があります。

 

 

英語は意味はニュアンスだけでなく、ルールやシステムとしてとらえないと意味不明になるパターンが非常に多いです。

 

それゆえ単語やフレーズの意味をいくら覚えても、実際に英語を上手に運用できない人が大勢いるのです。

 

 

もちろん日常会話などでは、省略や造語など山ほどあります。

 

しかし、そういう表現は相手が困らない範囲で使われています。

 

 

さらに、まじめに書かれた文章はシステム化された構造をしています。

 

 

意味やニュアンスよりも「文の要素と品詞ルール」を中心として英語をとらえる解説は「現在進行形」でも有効です。

 

進行形の正体は「動詞っぽい形容詞」(英文法 No.011)

 

 

 

私のブログの話は、一般的な英文法の解説と異なります。

 

このようなシステム・ルールを優先した文法解釈を「Syntax」といいます。

 

 

あるま・まーたで解説する英文法(Syntax)はシステム的に理解することを最優先したアプローチであることを念頭に置いていただくようにお願いいたします。

 

 

 

「過去」分詞と呼ばれる理由はラテン語にあり?

 

過去分詞は過去時制とありません。

 

 

しかし「過去分詞」と呼ばれるのには理由があります。

 

その理由を探るために、ここですこし英語の歴史の話をします。

 

 

英語はドイツ語と同様に、もともとゲルマン語(詳しくは West Germanic Languages)というグループから生まれました。

 

 

そして、英語に影響を多く与えた言葉の一つに「ラテン語 Latin」というものがあります。

 

 

ラテン語は古代ローマの公用語です。

 

そのローマ帝国はブリタニカ(今のイギリス)からダキア(今のルーマニア)そして北アフリカまで勢力圏を持っていました。

 

 

つまりローマといえば欧米文化圏が一つにまとまっていた「古き良き栄光の時代」なのです。

 

 

そして、そのラテン語はローマが滅んだ後も長らく近代までヨーロッパの外交や学術交流など、事実上の共通語として機能していました。

 

 

それゆえ現代でも、ラテン語は多くの法律用語学術用語で使用されています。 

 

 

日本人におなじみのものだと、恐竜の名前があります。

 

恐竜の名前は学名なので、ほぼすべてラテン語です。

 

恐竜が好きな人は知らないうちに、いくつもラテン語を覚えているはずです。

 

 

 

話を戻しまして、そのラテン語にも「分詞」が存在しています。

 

もちろん動詞の変化形で「形容詞」として使う用法です。

 

 

ラテン語の分詞は「3種類」です。

 

 

未来分詞(future participle)

 

現在分詞(present participle)

 

完了分詞(perfect participle)

 

 

 

英語との違いは何でしょうか?

 

「過去分詞」ではなく「完了分詞」となっていますね?

 

 

「過去」の代わりに「完了」と表現する理由は簡単です。

 

 

ラテン語では「完了(もうすでに終わった)」ということで「過去」を表すからです。

 

 

同じように、現代の日本語の「~した」という言葉は「完了」の意味を持ちま

す。

 

 

 

・もし昨日~したなら、~になる。(過去表現+完了)

 

・もし今日~したなら、~になる。(現在表現+完了)

 

・もし明日~したなら、~になる。(未来表現+完了)

 

 

 

日本語には英語のように動詞を変化させて「時制」を表すことはありません。

 

ですので、日本語で英語を習うと「現在完了」と「過去」はどう違うのか?と疑問に思いますよね?

 

 

両方とも「~しました」でいいように思います。

 

 

 

しかし、日本語の「~した」には「過去時制」の意味はありません。

 

たまたま日本語の「完了」と同じような意味になるだけの話です。

 

 

 

実は日本語と似たような感じで、ラテン語は「完了」が「過去」を表すのです。

 

 

ラテン語は動詞が変化するので時制が存在します。

 

 

つまり「過去時制」がなくて「完了時制」があるんです。

 

 

 

また日本語と同様に中国語にも、動詞の過去形はありません。

 

「了」で実現したこと示します。

 

 

辛苦(おつかれさま)

 

明白(理解した)

 

知道(了解した)

 

 

また日本語の古文には已然形(いぜんけい)というものがあります。

 

は「すでに」と読み、完了していることを表します。

 

 

三国無双を中国語でやっていると「我撃破敵将」というセリフが出てきます。

 

我々日本人はよく知っていますが、漢字の「撃破」に過去形はありません。

 

 

中国語は「」や「」など「完了の表現」をつかって完了と過去を同じように表します。

 

 

日本語や中国語には動詞の変化形はありません。

 

しかし「完了」で「過去」を表すことができます。

 

 

ラテン語でも「完了」が「過去」を表すことになります。

 

 

ラテン語なら「過去分詞」でも「完了分詞」でも同じです。

 

どのみち同じ意味である「もうすでに起こったこと」にしかなりません。

 

 

これは英語の場合でも同じです。

 

 

This is done. (現在時制 + 受身・完了

 

This was done.  (過去時制 + 受身・完了

 

 

 

このように英語の「過去分詞」も時制とは無関係で「受身・完了」を表しています。

 

 

だから英語の「過去分詞」の意味は「完了分詞」でよいのです。 

 

 

そもそも「過去分詞」という名称は昔から使っているだけで、英語では現状にあっていないのです。

 

 

過去分詞がややこしくなった理由は「現在完了」に責任があります。

 

 

つまり「have + 過去分詞(連携用法)」が「現在時制」なので、混乱を招いているんです。

 

 

英語は現在完了で過去分詞を使用します。

 

その結果としてラテン語とも日本語とも違った特別な理解が必要になります。

 

 

つまり、こういうことです。

 

 

~ 日本語・中国語 ~

 

時制はないが「完了」で過去を表す

 

 

~ ラテン語 ~

 

完了時制が「過去」を含む

 

 

~ 現代の英語 ~

 

過去時制と現在完了(現在時制)が別の意味

 

 

 

こういった構造をしらないまま「過去分詞(完了分詞)」を和訳だけで理解しようとすると非常に苦しいはずです。

 

 

 

「完了」が分かりにくい本当の理由は日本語に「時制」がないためと思われます。 

 

 

それゆえ英文の和訳を暗記するスタイルだと、日本語ネイティブの方は大きなハンディキャップを負います。

 

 

私は英語ネイティブではないので、「過去」と「完了」の違いが身につくまで、英語を瞬間的に理解するのに苦労しました。

 

 

さらに日本の英文法では「過去分詞」という用語ばかり目にします。

  

しかし英語の文法では「過去分詞」は絶対的な用語ではありません。

 

 

完了分詞 perfect participle

 

受身分詞 passive participle

 

受身完了分詞 passive perfect participle

 

 

これらの言い方でも表現される場合もあります。

 

 

あえて「過去分詞」という用語にこだわらないといけないのでしょうか?

 

そんな必要はありません。

 

 

ラテン語の「分詞」がそっくりそのまま英語の過去分詞に変わったとは私には言い切れません。

 

 

しかし、ラテン語の「現在分詞」と「完了分詞」の使い方を見ていると、英語の「現在分詞」と「過去分詞」によく似ているんです。

 

それゆえ英語の「過去分詞」をラテン語の「完了分詞」と同じように運用しても英文法はゆがみません。

 

 

むしろ現在完了have + 過去分詞」が「完了のみで受身が消える理由」につながってきます。(現在記事は作成中)

 

 

ですので今後、英文法で「過去分詞」をみたら「受身・完了分詞」と脳内で自動変換してください。

 

 

ラテン語の話は参考程度でよいですが、少なくとも「過去分詞」の意味は「受身・完了分詞」であることは絶対に覚えてください。

 

 

では次に、過去分詞で一番最初に習う「受身」の由来を探っていきます。

 

 

 

なぜ「過去分詞」が受身なのか?

 

さて、過去分詞の正体が「完了分詞」なのはわかりました。

 

ですが「受身」はどこから来たのでしょうか?

 

 

これまたラテン語の完了分詞そのままなんです。 

 

 

上記で紹介したラテン語の分詞には「能動」と「受動(いわゆる受身)の役割が設定されているんです。

 

 

非常にざっくりですが「能動」と「受動」について今、知っていただきたいことはこれだけです。

 

 

「能動 active」:~する、~させる

 

「受動 passive」:~された(される)、~させられた(させられる)

 

 

厳密にいえば「受動」とは「目的語(O)を主語(S)に入れ替え、受身で動詞の意味を解釈する」ことです。

 

 

しかし、これにはもっと細かいパターンがありますので、ここでは深入りしません。

 

(別のブログ記事で解説します *作成中) 

 

 

 

それでは、この能動と受動の2つをラテン語の分詞に対応させます。

 

 

・未来分詞 ⇒「能動(する)」

 

・現在分詞 ⇒「能動(する)」

 

・完了分詞 ⇒「受動(された)」

 

 

 

これが意味するのは、ラテン語の「完了分詞」は「受身しかとることができない!!」ということです。

 

 

そもそもから、英語の過去分詞ラテン語の完了分詞は、受身の意味まで同じように使われていたのです。

 

 

こうなると過去分詞から「完了」と「受身」を完全に分離するのは難しいです。

 

 

 

過去分詞は「受動態」と「完了相」

 

みなさんは「受動態」は聞いたことがあると思います。

 

では「態」だけの意味はご存じでしょうか?

 

 

実は「態 voice」というのは、「主語と目的語の関係が『能動』なのか?それとも『受動』なのか?」を区別する文法用語です。

 

 

能動: 私は 書いた この小説を。

 

受動:この小説は 書かれた 私によって。

 

 

このように英語でなくても日本語でも能動・受動は存在します。

 

 

態というのは「主語 ⇔ 目的語」の「する vs される」という関係性を示す用語ということです。

 

(実は英語の場合はもっともっとややこしいんですけど・・・)

 

 

 

さらに「態」と同様に英文法用語で重要なものがあります。

 

 

それは「相 aspect」です。

 

 

相とは「行動が『進行中』なのか?それとも『完了済』なのか?」を区別する文法用語です。

 

 

つまり過去分詞の意味である「受身・完了分詞」というのは「態 & 相」の2つの要素のことだったんです。

 

 

それでは「過去分詞」とそのパートナーである「現在分詞」を「態・相」に合わせて整理してみます。

 

 

 

~ 現在分詞 Present Participle ~

 

 

「基本の形」

 

・動詞の原形に ING をつける(doing/being)

 

 

「品詞」 形容詞(Adjective)

 

・分詞は動詞の変化形を形容詞ルールで使用するという意味です。

 

 

「相」 進行相(Progressive Aspect)

 

・進行相は「実行中・実現中」という意味をもつことができます。

 

 

「態」 能動態(Active Voice)

 

・能動態は動詞を「する・させる」として使うパターンです。

 

・英語の動詞はもともと能動態が基本です。

 

 

 「別名」

 

・Active Progressive Participle(能動・進行分詞)

 

 

 

つぎに過去分詞を見ていきましょう。

 

 

~ 過去分詞 Past Participle ~

  

「基本の形」

 

・動詞の原形に ED をつける(talked/watched)

 

・不規則変化をするものが多くある(done/spoken)

 

 

「品詞」 形容詞(Adjective)

 

・分詞は動詞の変化形を形容詞ルールで使用するという意味です。

 

 

「相」 完了相(Perfect Aspect)

 

・完了相は「実行済・実現済」という意味をもつことができます。

 

 

「態」 能動態(Passive Voice)

 

・受動態は動詞を「する ⇒ された」そして「させる ⇒ させられた」に変化させて主語と目的語を入れ替えて使うパターンです。

 

・英語の動詞を受動態に変えることができるのは「過去分詞」だけです。

 

 

「別名」

 

・Passive Perfect Participle(受身・完了分詞)

  

 

 

日本語の英文法では「時制 tense」「態 voice」「相 aspect」はあまりくわしく解説されないようです。

 

しかしこれらの用語が理解できると、英文法はほぼシステム的に運用できるようになります。

 

 

「時制・態・相」と関連する「未来・進行・完了」などもあわせて知りたい方はこちらをどうぞ。

 

時制・態ってなに? 現在・過去・未来・進行・完了・能動・受動の意味を理解する(英文法 No.013)

 

 

 

「受動」と「完了」のどちらが重要か?

 

過去分詞は「受動態」と「完了相」の二つの意味を持っています。

 

 

過去分詞を理解する際は、どちらかだけに限定できるわけではありません。

 

実際に日本語の「~された」も同じ感じです。

 

 

「(もうすでに)~された

 

「(誰かに)~された

 

 

この2つの意味が自然に含まれていますよね?

 

 

それは英語でもラテン語でも同じです。

 

文法書の解釈では「be動詞 + 過去分詞は受身!」とキレイに2つの意味を分離しているものが多いです。

 

 

しかし、実際の英語ではそのあたりは文脈依存です。

 

 

むしろ「片方だけしか意味しない」と言い切ることのほうが困難です。

 

 

The task is completed by him. (受身メイン)

  

(そのタスクは = 完成された/される 彼によって)

 

 

 

The task is completed by its due date. (完了メイン)

 

(そのタスクは = 完成された/される 期限の日までに)

 

 

 

これらをちょっと無理して結合してみます。

 

 

The task is completed by him by its due date. 

 

(そのタスクは = 完成された/される 彼により 期限の日までに)

 

 

 

さて「受身・完了」どちらが優先なのでしょうか?

 

状況や文脈によって微妙な差はあったにしても、両方の意味があると思います。

 

 

 

ここでは和訳を「~された」を基本として和訳しています。

 

 

もちろん受身の意味だけをとらえて「~される」と訳したほうがいい場合もあります。

 

 

しかし過去分詞は「受身(態)」も「完了(相)」も含むような感覚をもつようにしてください。

 

そのほうが適切に対応できます。

 

 

The task is completed already.

 

(そのタスクは = 完成された すでに)

 

 

 

このように英語でも日本語でもわかるように「受身」と「完了」のどちらが主軸になるかは、ほかの表現に頼っています。

 

 

さらにこれだけで話はおわりません。

 

ほぼ100% 受身」とか「ほぼ100% 完了」にかたよった表現もあります。

 

 

 

 

「相」>「態」それとも「相」<「態」?

 

過去分詞には「受動態」が存在します。

 

それと同時に「完了相」も存在します。

 

 

現在分詞には「能動態」が存在します。

 

それと同時に「進行相」も存在します。

 

 

  

みなさんの中にも、スマホやパソコン、タブレットのシステム言語英語にしている方も多いと思います。

 

 

ときどき、こんな通知をみることはありませんか?

 

 

Saving... (セーブ中)

 

Saved! (セーブ完了)

 

 

Downloading... (ダウンロード中)

 

Downloaded! (ダウンロード完了)

 

 

 

Microsoft の OneDrive にファイルをアップロードしようとすると、こんな通知が表示されます。

 

 

Waiting (アップロード待機中)

 

Done (アップロード完了)

 

 

 

こういう表記は「進行 or 完了」に大きな意味があります。 

 

一方で「能動 or 受動」という意味は、限りなく小さいものになります。

 

 

つまり「相」>「態」ということです。

 

 

 

また、このような表現は見たことがありますか?

 

 

This is interesting to me.

 

I am interested in this.

 

  

interest は動詞(SVO)の場合は「興味をわかせる」という意味になります。

 

 

 

またお寺などで仏様のお姿をご覧になったことがある方も多いかと思います。

 

仏像には大きく分けて「立像」と「座像」の2つがあります。

 

 

英語ではこのように表現されるのをよくみます。

 

 

「立像 standing statue」

 

「座像 seated statue」

 

 

stand は「立つ」という動詞です。

 

seat は「座らせる」という動詞です。

 

なので「seated 座らせられた状態」という「受動態」で使うことになります。

 

 

 

こういう表記は「能動 or 受動」に大きな意味があります。 

 

一方で「進行 or 完了」という意味は、限りなく小さいものになります。

 

  

つまり「態」>「相」ということです。

 

 

さらに interesting や interested の場合は、完全に「形容詞」として辞書にも載っているぐらいです。 

 

そうなると「動詞」では無くなります。

 

 

したがって、行動の進行状況を表す「相」のイメージほぼゼロとみるのが良いと思います。

 

 

 

このように「相」と「態」を状況によって優先度を変えながら使うのが「分詞」のホントの姿です。

 

にもかかわらず、日本の学校ではまず「受身」だけ説明する状況が通用しています。

 

 

 

この状況を打破するため、過去分詞は「受身・完了(受動態 & 完了相)」をワンセットでとらえるようにしてください。

 

古代ローマのラテン語から現代の英語につながるまで、ずっとそうやって使われているんです。

 

 

have とペアになり「現在完了」が生まれるまでは・・・ですが。

 

 

 

受身・完了分詞は形容詞の使用ルールに従う

 

さてここからは「受身・完了分詞(過去分詞)」をシステム的に運用する方法に入っていきます。

 

 

〇〇分詞とは「動詞を形容詞として使う」という意味です。

 

 

おさらいになりますが品詞を理解するとは「①意味」と「②使用ルール」を分けて理解することです。

  

 

それでは「形容詞」の「①意味」と「②使用ルール」の説明に参ります。

 

 

形容詞の意味と使用ルールがあやふやな方は、まずこちらをどうぞ。

 

形容詞の「意味」と「品詞ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.009)

 

 

 

「形容詞の使用ルール」

 

 

① 補語 C になる 

 

~ SVC(第2文型)~

 

 

He is guilty.

 

(彼は = 有罪

 

 

He is arrested.

 

(彼は = 逮捕された

 

 

 

~ SVOC(第5文型)~

 

 

I found him guilty

 

(私は 分かった 彼を 有罪と)

 

 

I found him arrested

 

(私は 分かった 彼を 逮捕されたと)

 

 

 

② 名詞を説明(修飾)する

 

~ 前から説明 ~

 

 

He is an innocent man.

 

(彼は = 一人の無実の男性)

 

 

He is a convicted man.

 

(彼は = 一人の有罪とされた男性)

 

 

 

~ 後ろから説明 ~

 

 

She attacked someone innocent.

 

(彼女は 攻撃した 誰かを ← 無実の

 

 

She defended someone convicted.

 

(彼女は 擁護した 誰かを ← 有罪とされた

 

 

 

以上が形容詞のカンタンな説明ですが、まったく同じように過去分詞も使えます。

 

形容詞の使用ルールに合わせて、過去分詞を使用すればOKです。

 

 

 

形容詞の使用ルールの中で「後ろから説明(後置修飾)」は日本語とパターンが違うので要注意です。

 

 

日本語と違い、英語は名詞の説明を後から付け足すことが多い言葉なので、過去分詞を使いながら文章を繋げることができます。

 

 

では、すこし複雑な例文をあげてみます。

 

 

A googol is the large number written as 1 followed by one hundred zeroes.

 

 

「1グーグルは = 大きな数 ← 書かれた 1として ← 従われた 100個のゼロによって 」

 

(1グーグルは1の後ろにゼロを100個続けて表現される大きな数である。)

 

 

この例では "number ← written" と "1(one) ← followed" となるところが「名詞 ← 過去分詞(形容詞)」のつながりです。

 

 

ちなみに IT企業の Google と数字の googol(10の100乗) はスペルが違うのでご注意を。

 

 

 

過去分詞から始まる分詞構文

 

分詞構文とは「ING形の副詞的用法」のことです。

 

 

副詞の使用ルールには2つのパターンがあります。

 

 

形容詞・副詞を説明する

 

She is very pretty.

 

She is pretty nice.

 

 

 

文の要素(SVOC)に入らない「おまけ要素」

 

You should play nicely.

 

Finally, you did it.

 

 

 

副詞の使い方を確認したい方はこちらをどうぞ。

 

副詞の「意味」と「品詞ルール」を完ぺきに理解する(英文法 No.010)

 

 

 

そして「分詞構文」とは「おまけ要素(SVOCに入らない)」パターンに当てはまります。

 

 

実際に例を見ていきましょう。

 

 

According to Wikipedia, a googol is the large number 10 to the power of 100.

 

ウィキペディアによると、グーグルは10の100乗となる大きな数である)

 

 

 

Everything is going well according to our plan.

 

(すべてはうまくいっている、私たちの計画通りに

 

 

 

このように「動詞のING形」を「おまけ要素(副詞)」として使うやりかたです。

 

 

分詞構文は「動詞のING形」の使い方を理解していないと混乱します。

 

詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

 

動詞のING形(動名詞・現在分詞・分詞構文)を完ぺきに見分ける(英文法 No.012)

 

 

 

ここからが本題ですが、実は「過去分詞」も「分詞構文」を作ることができます。

 

さっそく具体例を見ていきましょう。

 

 

Extracted from coca leaves, cocaine was originally developed as a painkiller.

 

抽出され コカの葉から、コカインは (過去) = もともと 開発された 鎮痛剤として。)

 

 

 

上記の例には ING がないのですが、これは being が省略された形です。

 

 

過去分詞は形容詞扱いです。

 

それゆえ be動詞(SVC)を being にすれば、そのあとに「補語 C」を続けられます。

 

 

(Being) extracted from coca leaves, cocaine was originally developed as a painkiller.

 

 

 

そして過去分詞の分詞構文で使う Being は省略が可能です。 

 

 

省略しても「~されて」という「おまけ要素(副詞)」 がメインの文章を説明している構造は変わりません。

 

 

実際には「過去分詞だけの分詞構文」はたくさんあるので、being がない形をメインで意識しておくとよいと思います。

 

 

 

そして分詞構文を「文中に挿入」してもOKです。

 

 

Pi, symbolized by the Greek letter π, is the ratio of a circle's circumference to its diameter and is approximately equal to 3.14159.

 

(パイは<記号であらわされている ギリシャ文字 π によって>= 円周の直径に対する比率であり、そしておおよそ等しい 3.14159に) 

 

 

 

さらに分詞構文を「文末に追加」してもOKです。

 

 

A die is a small object with six equal square sides with a different number of spots on each side, used in games involving chance.

 

(サイコロは = 小さなもの ← 6つの同じ正方形の面をもつ ← 異なった数の点がそれぞれの面にある、利用されている ゲームに ← 含んでいる 確率を

 

 

 

分詞構文の基本は ING形を「おまけ要素(副詞)」として使えばよいです。

 

しかし「過去分詞」は形容詞用法が基本です。

 

 

ですので過去分詞の分詞構文は「being + 形容詞」を念頭に置いて、分詞構文を作ります。

 

 

そして「being」は省略可能なので「過去分詞のみでおまけ要素(副詞)」になります。

 

このパターンは正式文法として許されているので、自由に使ってください。

 

 

 

形容詞だけで「副詞用法」になる!?

 

すこし分詞構文からズレますが、純粋な形容詞を「おまけ要素(副詞)」として使うパターンにもよく出会います。

 

 

これは厳密にいうと正式な文法ではないかもしれません。

 

とはいえ、文法書になんて書いてあるかは別にして、よく出会うのであれば理解しておく必要があります。

 

 

Unable to sleep, I got up and made myself a drink.

 

 

 

この例文は英語の辞書サイト(LONGMAN)に例文で載っています。

  

https://www.ldoceonline.com/dictionary/unable

 

 

まず確認ですが unable は形容詞です。

 

 

しかし分詞構文 being の省略によって「形容詞だけでおまけ要素をつくっている」のだと思います。

 

 

もしかすると違うのかもしれません。

 

もしこの文型を分詞構文以外で説明できる方がいらっしゃれば、ぜひご教授いただきたいと考えております。

 

 

とりあえず現状は最善として「分詞構文」と解釈します。

 

 

であれば、(見かけ上は)形容詞のみで「おまけ要素(副詞用法)」になることができます。

 

 

ほかにはこのような使い方があります。

 

 

He returned home dead.

 

He returned home exhausted.

 

 

 

この用法は厳密にいうと「分詞構文」には入らないと思います。

 

無理やり解釈すると入るかもしれません。

 

 

 

ただ重要なことは「形容詞単独でおまけ要素になる」ことが英語に存在するということです。

 

 

この用法の説明は、ちょっと苦しいのですが、こう理解しています。

 

 

・動詞のING形は分詞構文としておまけ要素(副詞)を作れる

 

・being をつかえば「形容詞」や「過去分詞」もおまけ要素(副詞)になる

 

・being が省略された場合、実質的には「形容詞」や「過去分詞」だけでおまけ要素(副詞)になる

 

 

 

この部分の解説は自分でも苦しいので、まだ改善の余地があると思います。

 

ただ実際には英語としてはよくあるパターンです。

 

 

ですので、納得できる・できないは別にして対応できるようしてもらえると助かります。

 

 

しかしあくまでも「形容詞(過去分詞も)」の使用ルール「補語」「名詞を説明」が基本です。

 

 

この2つの使用パターンから外れている時に「あれ、もしかしておまけ要素(副詞)かな?」と思うぐらいでちょうどいいと思います。

 

 

 

過去分詞の離れ業!「名詞をムリヤリ形容詞」

 

ここまで見てきたように「分詞」とは「動詞の変化形で形容詞として使用する」ものでした。

 

ですので、現在分詞も過去分詞も「形容詞の使用ルール」に従って運用されます。

 

 

しかし実は「過去分詞」にしかできない裏技が最後に残っています。

 

これは「現在分詞」にはできない過去分詞だけの能力です。

 

 

そしてその能力とは「名詞を無理やり形容詞に変える」という用法です。

 

 

さっそく例を見ていきます。 

 

 

~ 名詞を説明 ~

 

He is a warm-hearted man.

 

 

~ 補語になる ~

 

He is warm-hearted.

 

 

 

"warm-hearted" で「暖かい心を持った(状態)」という形容詞です。

 

 

もともと heart は動詞ですらないので、目的語がとれません。

 

そうなると「主語 ⇔ 目的語」が基準になってしまう「受身」の関係性は全く無い使い方になります。

 

 

またこんな文章もあります。

 

 

Yamata no Orochi is a legendary 8-headed and 8-tailed Japanese dragon.

 

(八岐大蛇は伝説上の8つの頭と8つの尾をもつ日本のドラゴンである)

 

 

この例文は「ヤマタノオロチ」の英語版 Wikipedia から拝借しました。

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Yamata_no_Orochi

 

 

 

またシャーロック・ホームズの作品の中に「赤毛同盟」という作品があります。

 

その原題は "Red-Headed League" です。

 

ストーリーも「赤い髪の毛の人たち」が事件のカギになっています。

  

 

 

また戦国武将・伊達政宗のニックネームである「独眼竜政宗」は "One-Eyed Dragon" です。

 

英語版の Wikipedia にも "One-Eyed Dragon of Oshu(奥州の独眼竜)" と書いてあります。

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Date_Masamune

 

 

 

では、次に当たり前のような疑問がわいてきます。

 

なぜこんな「名詞をムリヤリ形容詞」なんてことが「過去分詞」に可能なのでしょうか?

 

 

これは私の推測ですが、答えをシンプルに考えてみます。

 

 

それは原則として、過去分詞には「形容詞用法」しか存在しないからだと思います。

 

 

 

動詞の変化形には、ほかの候補として2つあります。

 

 

動詞の ING形(現在分詞) doing / being

 

不定詞(形容詞用法) to do / to be

 

 

 

この2つにも「動詞を形容詞に変化させる能力」が存在しています。

 

 

しかし「動詞のING形」「不定詞」には形容詞化させる以外の能力もあります。

 

 

動詞+ING形の変化パターン: 

 

 

① 動名詞(名詞)

 

② 現在分詞(形容詞)

 

③ 分詞構文(副詞)

 

 

 

不定詞の変化パターン:

 

 

① 名詞用法

 

② 形容詞用法

 

③ 副詞用法

 

 

 

つまりこの2つは「形容詞以外」にも変わる可能性があります。

 

 

一方で「過去分詞」は基本的に形容詞ルールだけで運用可能です。

 

 

つまり理屈はこうなります。

 

 

動詞に ed つけたら過去分詞になる。」

 

「過去分詞は、形容詞ルールだけで運用するんやね?

 

そんなら名詞にも ed つけたら、ムリヤリ形容詞になるやん!

 

 

 

ムチャクチャな言い方をすると「名詞に過去分詞コスプレさせると形容詞にできる」ってことです。

 

 

こんな雑な説明でいいかどうかわからないんですけど、そういう風に理解すれば英文法として運用できてしまいます。

 

 

細かな用例を暗記してもいいですが「あれも例外!これも例外!それも例外!」となってくると、もはや「文法」と呼べるものではありません。

 

 

ごくごくシンプルに「過去分詞は形容詞ルールで運用!」と理解することでストレスなく英語をアウトプットできます。

 

 

 

現在完了も「受身・完了分詞」で解決!

 

さて過去分詞の正体が「受身・完了分詞」とわかっていただけたでしょうか?

 

もちろん細かな部分ではラテン語の完了分詞と英語の過去分詞では違うポイントもあります。

 

 

しかし「過去分詞は受身!」と丸暗記したままでは痛い目にあいます。

 

さらに過去分詞は受身と関係ないように見える「完了形(連携用法)」でも使います。

 

 

実は「完了形(連携用法)」の正体を知るには「受身・完了分詞」が大きなヒントになります。

 

 

では今後、「現在完了」の正体を「受身・完了分詞」とともに解き明かしていきます。

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コメント: 5
  • #1

    京野 蘭 (金曜日, 12 6月 2020 12:09)

    またお返事が大幅に遅れてしまいまして本当にごめんなさい。
    今回、私のリクエストで大ボリュームのご説明を賜りまして、感謝の念に堪えませんm(__)m

    動詞ING、不定詞の使い方と申しますか、解釈の仕方には幾度も躊躇させられまして、
    未だに瞬時に流れる様に読み解くのに困っております。

    例えば、以下の文章はテキストで見掛けた例文でございますが、
    細かいニュアンスの違い・使い分けのコツが掴めません。

    ω:I have tools to fix your bicycle.
    →私は、自転車を直すための道具、を持って居る
    ε:He walks around this area watching animals.
    →彼は、動物を見るために、その敷地を歩いて居る

    例えば、前者と後者の不定詞と動詞INGを真逆に入れ替えた場合
    「~ために、道具を持って居る」「~ためのその敷地、を歩いて居る」
    と微妙に意味合いが異なって来るのでしょうか??

    また、以下の文章は私が勝手に今作った例文でございます。
    φ:We talked about the woman helping our parents.
    δ:We talked about the woman to help our parents.

    先ず、上が「私達は、両親を助けるためにその女性について話した」なのか、
    「私達は、両親を助けて居るその女性について話した」かでえらい変わりますが、
    一瞬では分かり兼ねてしまいまして、まぁまぁ躓きます(汗)

    次に、先程の参考書の中の文章を基に考えると、
    下が「私達は、両親を助けるためのその女性について話した」となるのかが判断が難しいと感じます。

    以前、伺った“バスを運転している”を関係代名詞を用いるか否かのご説明に照らし合わせるのか、
    動詞の句の修飾の形と捉えるべきなのかを見分ける術はございますか??

    P.S.あと、もう1つ疑問に感じて止まない部分がございます。別枠で伺わせて頂けると幸いに存じます。

  • #2

    京野 蘭 (金曜日, 12 6月 2020 13:10)

    連投となりまして、誠に恐れ入ります。

    何を修飾できるのか、が結局伺いたい点になっておりますが、
    どちらの名詞を後ろから説明されて居るのかを伺わせて下さいませ。

    ξ:You saw the girl at the office.

    こちらの文章には名詞がGirl並びにOfficeの2コ存在いたしますが、
    以下の文で修飾させたい時、どんな風に配置を行えば良いのかが分かり兼ねます。

    ●I don't like the girl.
    ●we've worked in the office.

    もし、兎に角、後ろに並べまくるパターンならば
    ◎You saw the girl at the office who I don't like in which we've worked.
    になりますが、下記の様に、其々の名詞の真後ろに並べて
    ◎You saw the girl I don't like at the office where we've worked.
    と、交互に置く形の方が正しい作り方なのかをお教え願います!!

    或いは、もっとコンパクトにすっきりと分かり安い言い方がございますか??

    勉強が未だ未だ未だ全然足りなくて、お粗末な内容ばかりになっておりますし、
    もしかしたら、今迄にご教示いただいたお話と重複の質問も無くは無いかも知れませんが、
    ご回答を頂戴できる事を楽しみにお待ちしております。

  • #3

    あるま・まーた (金曜日, 12 6月 2020 13:23)

    京野 蘭さん

    ご質問ありがとうございます。
    肝心の現在完了「have + 過去分詞」の話はまだ作成中で、申し訳ない限りです。

    <あるま・まーた回答>

    ω:I have tools to fix your bicycle.
    →私は、自転車を直すための道具、を持って居る

    ε:He walks around this area watching animals.
    →彼は、動物を見るために、その敷地を歩いて居る


    実は上の2つの文の和訳がなぜこうなっているのかわからないのですが、文法的には大きく違います。

    the tool to fix your bicycle は「名詞 ← 不定詞(形)用法」となります。

    this area watching animals. は「このエリア=見ている 動物たちを」という現在分詞としての関係になっていません。

    正解は watching animals は分詞構文として「おまけ要素(watching の主語は He)」になっています。

    それゆえ「動物たちをみながら」と訳したほうがより適切だと思います。


    不定詞とING形はよく似た用法があります。

    「名詞用法(動名詞)」「形容詞用法(現在分詞)」「副詞用法(分詞構文)」

    違うポイントとしては2つあります。

    I am afraid of being alone in the dark.

    名詞用法の「前置詞とペア」は不定詞は原則禁止です(というか見たことはありません)

    I am happy to see you.

    形容詞を説明する副詞は不定詞が原則です。

    しかし英語ネイティブは I am happy seeing you. 的なパターンはガンガン使います。

    つまりこれ以外のパターンに関していえば「不定詞 vs ING」は相当の部分ニュアンスで使い分けるということです。

    では「不定詞」と「ING」違いはなにか?ということですが、それは過去分詞を含めて3つに分けられます。

    この過去分詞の記事でラテン語の「未来分詞」というのを少し紹介したのですが、これが to do という不定詞に変化しています。

    不定詞はその他もろもろの使いかたがあるので、必ず「未来」とは限りませんが、そういうニュアンスのものは多いです。

    英語には「未来時制」は存在しません。あくまで「現在からの意志・予定」とか「過去からの意志・予定」を future と便宜上読んでいるにすぎません。

    それらを整理するとこうなります。

    ①「不定詞 to do」

    意志・予定(実行度 0%)

    ②「ING形 doing」

    進行中・実現中(実行度 1~99%)

    ③「過去分詞 done」

    完了済み・実現済み(実行度 100%)


    過去分詞は「受動態」と習いますが「態」というのは能動・受動(する vs される)を区別するだけで「行動の実行度 0~100%」には無関係です。

    英語(というか言語学用語)には「相 aspect」と言って「行動の進行度」を表すものがあります。

    この「相」は「進行 vs 完了」のみを区別する言い方ではあるのですが、英語の場合「予定・進行・完了」の3パターンで動詞の変化形を区別します。

    つまり「相(行動の実行度)」で見た場合、選択肢は3つあるということです。

    しかし「過去分詞」だけは「形容詞用法限定(have のときは動詞の一部)」であり、受動「態」の用法になります。

    それゆえ今回のように「能動」で説明かつ「やっているのか?」「やる予定か?」を選ぶ場合は「不定詞 vs ING」の2択になります。

    私の感覚からすると、京野さんがあげられたような「後ろに追加説明を置く」場合は、「不定詞なら予定」もしくは「INGなら行動中」というように素直にとるほうが良いと思います。

    おそらくおっしゃる疑問は「いろんなとり方があるので、どうしたらよいですか?」だと思うのですが、ネイティブが使う英語は「自然に意味が成り立つ」使い方をしています。

    無理に日本語をいじらなければできないような和訳はまずないと思ってください。

    さてこちらが使う場合ですが、形容詞のフレーズ(2~3語以上のまとまり)は原則後ろから説明になります。

    しかし、副詞句の場合は置く場所は自由です。つまり「形容詞にとられるといやだな」とおもったら前に移してもオッケーです。

    もしくは in order to do もしくは for doing のように「目的を表す表現」とペアにして「副詞扱いやねんで!!」って明示してください。

    そもそも不定詞やINGで使い説明するいいかたは省エネ表現です。

    それゆえ、さぼってしまって意味を取り違えてしまうなら、意味がありません。

    コメントでおっしゃっているように「関係代名詞(名詞説明の形容詞文)」をつかって明確に名詞を説明し「形容詞扱いやで!」とするのもよいでしょう。


    それをふまえて2番目の文を解説します。

    φ:We talked about the woman helping our parents.

    これは the woman helps our parents. という文章が成り立つので現在分詞で後ろから the woman を説明しています。

    かりに分詞構文にしたければ、カンマをいれてください。

    We talked about the woman, helping our parents.

    会話文なら「カンマ!」といちいちいわないので同時進行の接続詞をいれてください。


    We talked about the woman, while (we were) helping our parents.

    We talked about the woman, while I was helping our parents.


    help の主語が we と主語が同じであれば省略できます。

    しかし「私だけが両親を手伝いながら、私と誰かで話をした」のなら、接続詞内の主語は明示してください。

    このように副詞的にとるなら、混乱を避ける文構造はほかにもいくつか使えます。


    δ:We talked about the woman to help our parents.

    これは私が文脈を無視してとるなら「両親の介護をしてくれる予定の女性について話をした」にとれますね。

    なぜなら「両親を助けるために、その女性について話をした」というのであれば「なぜその女性について話をすることが、両親を助けることに関連するのか?」が分からないからです。

    両親を助ける特殊なスキルを the woman が持っているという前提条件が成り立っているなら、「両親を助けるために、その女性について話をした」という理解も行けると思います。

    私も英語ネイティブでないので、こまかなニュアンスについては話半分で聴いていただけると助かります。

    しかし不定詞というもの自体が「ゆるーく追加説明」できる便利なものなんです。

    それゆえ「不定詞を単文だけ見て意味を限定する」のは徒労に終わると思います。

    助動詞の過去形も「あいまい」な表現で「過去時制」でも「現在時制」でも両方使います。

    まさに文脈依存の表現なんです。

    「文法ルールとしては複数意味がとれるが、文脈からいくとこちらが正しい」

    という視点が不定詞や助動詞には求められることはありえます。

    また、なにかあればご質問ください。

  • #4

    あるま・まーた (金曜日, 12 6月 2020 14:29)

    再度の質問ありがとうございます。
    こちらの質問はかなり難しいですね・・・。すこし大変です!

    さて、そもそもなのですが、

    ξ:You saw the girl at the office.

    この文章はいくつかパターンがありえます。

    ① you がオフィスで the girl を見た場合(you も the girlも at the office)

    ② you はオフィスにはおらず廊下や会議室などから「オフィスにいる the girl」を見た場合。

    ③ you がどこにいるかというよりも 知覚動詞(SVOC)的な感覚で「the girl = at the office」という「the girl の居場所が at the office」であると視覚で認識した。


    これらを踏まえていくと、いくつか考えないといけないと思います。

    (過去、現在など時制の話はここではせずに関係詞の話だけにしますね)



    ◎You saw the girl at the office who I don't like in which we've worked.

    文法的にはすこし違和感があるものの、関係代名詞を先行詞から離してつかうのは許されています。

    ここで in which we've worked は一旦省いて説明します。

    ◎You saw the girl at the office who I don't like

    (オフィスにいる子が好きではなくて、その子を見た ②パターン)

    このように理解できます。

    ◎You saw the girl who I don't like at the office.

    (オフィスで好きでない子を見た ①パターン)

    (好きでない子がオフィスにいるのを見た ③パターン)

    違いとしては「the girl at the office」を一つのまとまりとして扱いたいかどうか?ということになります。


    ◎You saw the girl I don't like at the office where we've worked.

    こちらであれば the girl と at the office が離れています。

    それゆえ「オフィスにいる女の子」という②パターンではなく①、③になるでしょうか・・・。

    いずれにしても文脈がわからないので、どちらともいえるとしかいいようがありません。

    少し会話文っぽいですが「関係詞」から少し離れて、私がこう言いたい場合にチャレンジしてます。

    (別にお手本というわけではないです。話の筋がわかるならこういう言い方で通じるはずですよ、という感じです)


    ① you がオフィスで the girl を見た場合(you も the girlも at the office)

    "You saw the girl at the office where I worked. Well, I don't like her."

    "When you were at the office where I worked, you saw the girl I don't like."

    "I worked at the office. When you were there, you saw the girl I don't like."


    文章の中で「強調したいことが何か?」がわからないので、私なら分解するにしてもいろんなパターンで話すと思います。


    ② you はオフィスにはおらず廊下や会議室などから「オフィスにいる the girl」を見た場合。

    "I worked at the office. You saw the girl I don't like there."

    これは①にも解釈できます。


    ③ you がどこにいるかというよりも 知覚動詞(SVOC)的な感覚で「the girl = at the office」という「the girl の居場所が at the office」であると視覚で認識した。

    "I worked at the office, and here is the girl I don't like. You saw her there."

    これも①にも取れます。



    やってはみたものの「ビミョーな英語ですね~。」我ながらなんとも言えないです・・・。

    また時制に関していうと「私が彼女を好きでない」のは現在まで続く話にしています。

    「私がそのオフィスで働いていた」のと「you が彼女を見た」は過去の話としています。


    もし現在完了をつかっておられるように「現在も仕事場」なのであれば「at my work place」とか「at my/our office」で代用できます。

    わざわざ関係詞で説明するのは「過去時制 or 現在時制(完了)」を明示したいから(とおもったもので)。

    関係詞を使うと「正式に動詞が使えるので時制が表現できます」。一方、不定詞・ING・過去分詞は「態 & 相」にフォーカスが移りますからね。

    今回は you saw でしたが「現在時制」で過去と対比したいなら where I used to work で「過去の習慣(今はやってない)」を使うとよいです。


    一つの文章の中の複数の名詞を切り離すように説明する関係詞はないこともないのですが、このような短いパターンであれば、無理に関係詞を使わなくても別々に分けてもよいかと思います。

    学術論文など小難しい内容の場合、関係詞の文が長くなって倒置になるとかも結構あります。

    ですが基本はSVOCの五文型をできるだけ維持して、自然な形で「不定詞」「分詞」「関係詞」で追加説明をしていくというのが良いと思います。

    答えになっているかわからないのですが、こんな感じです。

  • #5

    京野蘭 (土曜日, 13 6月 2020 10:33)

    おはようございます。
    また迅速なご回答たまわりまして、本当にありがとうございますm(__)m

    もう、早速、勉強させて頂きましたが、
    新しい知識が一杯で、目から鱗でございます。

    パソコンからのお返事が今は難しいため、
    取り急ぎ、お礼コメントだけお送りしました。

    また、後で、確認も含める形できちんとメッセージ致しますね。