進行形の正体は動詞っぽい形容詞(英文法 No.011)

さて、いきなりですが英文法クイズです。

 

 

" I am going to school. "

 

 

 

この形は「現在進行形」と習います。

 

それでは、この現在進行形の「動詞」はどれでしょうか?

 

 

 

「going」だと教わっていますよね?

 

 

もちろん、学校や文法書では正解となっています。

 

 

しかし、この going を「動詞」と覚えることが、ほかの「動詞+ING形」のパターンに混乱してしまう種まきになっています。

 

 

going から「動詞」的な行動のニュアンスをとらえるのはOKです。

 

しかし、文法ルールは別ものと考えなければいけないんです。

 

 

その理由はカンタンです。

 

 

go が動詞です。

 

going は動詞ではありません。

 

 

それでは、なぜ学校や文法書の言うとおりだと、あとあと困ってしまうのか解説してまいります。

 

 

 

現在進行形の動詞は Be動詞

 

いわゆる「現在進行形」とは「現在進行中の行動」を示す表現です。

  

 

まず中学校で習うときに、このような変形を練習していませんか?

  

 

「動詞」を「Be動詞 + ~ING」に変える

 

I go to school ⇒ I am going to school

  

 

 

そのせいか「"I am going to school." の文で動詞はどれでしょうか?」と聞くと「going」と答える人がたくさんいます。

 

 

そんなわけはありません! 

 

 

「am」はbe動詞です。だから絶対動詞です!!

 

「going」は動詞には絶対になりません!!

 

 

 

ここで勘違いをしてはいけないのは英語の「動詞」の役割です。

 

英語には品詞ごとに「意味」と「使用ルール」があります。

 

 

動詞の品詞の「意味」は「行動を表す言葉」です。

 

それと同時に「使用ルール」も大切です。

 

 

この「動詞の使用ルール」が進行形の理解ではとても大切になってきます。

  

それでは「動詞」についてみていきましょう。

 

 

 

行動だから「動詞」ではなく、文型を決めるから「動詞」

 

動詞の「使用ルール」に「動詞は1つの文に1つだけ」というものがあります。

 

 

そしてもうひとつ「五文型のパターンを決める」もあります。 

 

 

だからこそ「主語 S 」「動詞 V」「目的語 O」「補語 C」のように文の要素にも登場します。

 

 

行動を表す言葉としての品詞としての「動詞」だけでは不十分です。

 

それだけでなく「文の要素の決定要因」も「動詞」が担当します。

 

 

それゆえ be動詞がある時点で、それが「動詞」です。

 

そして、be動詞は SVC(第2文型)を取ります。

 

 

再度、念押しさせていただきます。

 

 

動詞の役目は「行動のニュアンスの有無」だけではありません

 

SVOC の5パターン(五文型)を決定するのが動詞」です

 

 

ここは重要ですが go が変形して going になった時点でもう「動詞ではない」んです。

 

 

動詞の使い方を確認したい方はこちらをごらん下さい

 

動詞をカンペキに理解する(英文法 No.008)

 

 

つまり be動詞が存在し、going という「go(動詞)」でないものがペアを組んだ表現が「現在進行形」と呼ばれているだけなんです。

 

 

 

なぜ辞書では進行形の be動詞が「助動詞」となっているのか?

 

もちろん「be動詞は助動詞」と解説している書籍やブログなどもたくさんあります。

 

 

正式な英文法ではそれが正解です。

 

辞書にもそうのっています

 

 

しかし、実際に英語をネイティブに負けないように運用するとなると、細かい文法知識があるというだけでは対応できません。

 

 

それでは「be動詞が助動詞」ではダメな理由を説明します。

 

 

何度も言いますが、「be動詞は助動詞」と辞書に載っています。

 

でも、それだとあとあと意味不明になります!という姿勢で説明いたします。

 

 

 

よく中学で習う例文をみていきましょう。

 

 

I am playing soccer. 

 

 

そもそもbe動詞を助動詞にすることに違和感がありますが・・・。

 

そこを我慢して助動詞にします。

 

 

つまり can や will と同じ文法ルールを適応するということです。

 

 

「be動詞は助動詞だ」と主張する方々はこの前提に則り、文法解説を実施しないといけません。

 

都合が悪くなると「例外!例外!」と言って暗記を押し付けるなら英語教師は必要ありません。

 

 

すこし話がそれましたが、助動詞の例文に戻ります。

 

 

I can play soccer.

 

 

can は助動詞なので、あくまでも「動詞のサポート」です。

 

なので、助動詞を抜いてしまっても文型はくずれません。

 

 

I can play soccer. (SVO)

 

⇒ I play soccer. (SVO)

 

 

 

同じような考えは「副詞(おまけ要素)」にも適応できます。

 

形容詞を説明する「副詞」も抜いても、文型には影響ありません

 

 

I am very happy. (SVC)

 

⇒ I am happy. (SVC)

 

 

この副詞の「very」は副詞なので抜いてしまっても、文型はくずれません。

 

 

副詞について詳しく知りたいかたはこちら。

 

副詞をカンペキに理解する(英文法 No.010)

 

 

 

では、進行形の文から「助動詞 am」を抜いてみましょう。

 

 

I am playing soccer.

 

⇒ I playing soccer. (???)

 

 

うまくいきませんよね?

 

だから can や will のような助動詞と考えるとダメなんです。

 

 

ほんなら、なんで辞書に助動詞ってのってんねん!?

 

 

というご指摘は当然あり得るところです。

 

おっしゃる通りです。私もそう思います。

 

 

では「なぜ進行形の場合、be動詞を助動詞と文法書や辞書は言うのか?」を説明する必要もなります。

 

 

ここからは、あくまで私の推測ですが、文の内容として「be動詞」よりも「doing」に動作の焦点が当たるからだとおもいます。

 

 

つまり文章を構成する基本要素としての「動詞」ではなく、動作としての「動詞」を重視するという発想です。

 

 

I am playing soccer.

 

 

この文章を「和訳」ではなく「映像」として想像してください。

 

 

「私」はどんな「行動」をとっていますか?

 

 

am ですか? playing ですか?

 

playing に焦点が行きますよね?

 

 

だから am は「助動詞」という格下扱いの解釈があるのだと思います。

 

実際の行動は「playing」が表しているでしょう?

 

と、いうわけです。

 

 

ですが、これはあくまでも「進行形の意味を重視して、文法を軽視した解釈」だとおもいます。

 

 

この解釈に従うと、助動詞 can shall will must と 進行形の be動詞は同じルールが適応されていないという事実が存在します。

 

 

そうでないのに「be動詞を助動詞」と呼ぶのは無責任です。

 

あくまで特殊用法だというのであれば、英語を学ぶ人たちのために別の言い方を考えるべきです。そうでないと現在のように大きな混乱を招きます。 

 

 

ただでさえ、be動詞を「助動詞」と考えると文法が機能しません。

 

さらに ing形 には、いろんな使い方がまだあり、もっとぐちゃぐちゃになります。

 

 

 

では、実際に「現在進行形」の正体を見ていきましょう。

 

 

まずは、「文の要素」と「品詞」の絶対ルールをもとに解説いたします。

 

品詞のルールがわからない方はこちらをどうそ 

 

⇒ 品詞の使い方まとめ

 

 

それでは、現在進行形に関係する「文の要素」と「品詞」の絶対ルールを抜き出します。

 

 

 

文の要素ルール

 

be動詞は「S V C(主語 動詞 補語)」の語順をとる動詞(第文型)

 

 

★ 第文型「S V C」の場合「補語(C)は「主語の説明」になる

 

 

補語(C)入れてよい品詞は「名詞」か「形容詞」のどちらか

 

 

 

品詞の使用ルール

 

名詞は「人 / モノの名前」をあらわす。

 

使用ルールで許可されているのは以下の通りです。

 

「主語」

 

「補語」

 

「目的語」

 

「前置詞とペア」

 

 

名詞について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

 

名詞をカンペキに理解する(英文法 No.007)

 

 

 

形容詞は「状態」を表す。

 

使用ルールで許可されているのは以下の通りです。

 

「補語」

 

「名詞を説明」

 

 

形容詞について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

 

形容詞をカンペキに理解する(英文法 No.009)

 

 

 

進行形の正体を徹底解明

 

それではもう一度、下の2つの文を比べてみましょう。

 

 

I go to school.

  

I am going to school.

 

 

「I am going」には「be動詞」が来ています。

 

 

そうなると2つの内容が理解できます。

 

 

意味について推測できること

 

 

「going」は補語なので「主語(I = 私)の説明」である。

 

 

 

文法について推測できること

 

 

「going」は補語なので「形容詞」か「名詞」のどちらかである。

 

 

 

つまり、①と②から「I am going」の本当の意味について考えられることは・・・

 

 

★「私は = 進んでいること(名詞)

 

 

もしくは・・・

 

 

★「私は = 進んでいる状態(形容詞)

 

  

のどちらかであるということです。

 

もう、どちらが正解かわかりますよね。

 

 

 

現在進行形の真の姿

 

これを踏まえて、ここからが本当の「現在進行形」の解説です。

 

 

動詞がING形に変わると2つの変化が起きます。 

 

 

① 動詞の品詞が形容詞に変わる

 

 (動詞の文型はひきつぐので、目的語などは使える)

 

 

② 進行イメージを加える

 

 (形容詞であるが、行動が進行しているイメージが加わる)

 

 

というのが「現在進行形」の正体です。

 

つまり「現在進行形」とは「主人公 = ~している(状態)」となるので、

 

 

I am going to school.

 

(私は = 向かっている状態 ⇒ 学校へ)

 

というのが正しい解釈です。

 

 

 

現在進行形は「動詞のING形(動詞を変身させた形容詞)」を be動詞と一緒に使います。

 

その結果、be動詞の「行を表す品」の部分が見えにくなっているのです。

 

 

しかし進行形に be動詞があることで SVC の文型はしっかりと守られています。

 

 

 

be動詞から行動のニュアンスが感じられないからと言って、文型を決定する動詞の役目を見逃してはだめなんです。

 

 

 

INGの形容詞変化形について、使用ルールは形容詞に従ってください。

 

ですが、あくまで「動詞っぽい形容詞」ととらえるのが正解です。

 

 

90%ぐらい動詞っぽいんだけど、使用ルールは形容詞!

 

 

 

つまり、現在進行形のINGを「現在分詞」ととらえることです。

 

 

現在分詞とは「動詞に進行イメージを加え、形容詞の使用ルールで使う」ものです。 

 

詳しくはブログの後半で解説します。

 

 

このような理解をもつと、文章を作るものカンタンです。

 

be動詞の後ろに形容詞や動詞のING形をもってくるだけなんですから。

 

 

He is tall.

 

He is walking.

 

 

カンタンですよね。

 

ですので、英語を話すときの感覚もうまくいきます。 

 

  

でもテストに書いたり、学校や塾では言わないようにしてください。

 

 

 

進行形以外の SVC パターンはたくさんある

 

INGの形容詞用法の場合、be動詞以外でも同じようなパターンはたくさんあります。

 

be動詞に限らず「SVC パターンの動詞」ならOKです!

 

 

 

The rock looks moving.

 

その石は 見える 動いている(状態に)

 

 

The problem seems worsening.

 

その問題は 見える 悪化している(状態に)

 

 

That doll keeps smiling.

 

あの人形は 保つ 笑っている(状態を)

 

 

  

これらの場合は「現在進行形」とは呼びません!

 

しかし、英語の文型としては全く同じ SVC と考えてください。

 

 

 

もう一度、以下の例文をみていきましょう。 

 

 

① He is nice.

 

② He looks nice.

 

③ He is walking.

 

④ He looks walking. 

 

 

この4つの例文に関して、日本の英文法書が言っているのはこういうことです。

 

 

「この ①~④ の中で ③ だけ特別ですよ!」

 

「③ の Be動詞は助動詞ですよ!」

 

 

はてさて、③だけ特別に見えるでしょうか?

 

 

どの文章も SVC です。そして C(補語)に形容詞が使われています。

 

英語そのものの形は極めてシンプルなのがお分かりいただけると思います。

 

 

 

動詞を変身させると動詞の特徴を受け継ぐ

 

動詞の変身パターンはもう「動詞」ではありません。

 

つまり、主語の直後の位置で文章の基本になることができません。

 

 

しかし「もともと動詞だった時の文型を引き継いで変身」することはできます。

 

では、さっそくみていきましょう。

 

 

I am eating lunch.

 

私は = 食べている ランチを。

 

 

I am eating が「SVC」だとすると、「lunch」は名詞なので浮いてしまいそうです。

 

 

ですが、eat はもともと動詞です。

 

I eat lunch のように「lunch」を目的語にできる SVO タイプの動詞です。

 

 

 

それゆえ eating として形容詞化しても「動詞の特徴は引き継ぐ」ことができます。

 

 

ですので「be動詞は助動詞」そして「INGは動詞」と理解しなくても大丈夫です。 

 

 

動詞は変身すると、別の品詞に変化して、従うべき「使用ルール」も変化します。

 

それでも動詞としての特徴は引き継ぐので、ご心配なく!

 

 

 

be動詞も進行形にすれば形容詞っぽくなる!

 

一般的に、I am playing tennis. のようなわかりやすい文章ばかり学校で見ているせいで、進行イメージがなかなかつかみづらいかと思います。

 

 

行動をあらわす動詞だけでなく「be動詞に進行イメージを追加」することもできます。

 

こうすると形容詞を「~の状態でいる(状態が進行中)」という進行形にすることもできます。

 

 

He is nice to her.

 

(彼は = 優しい 彼女に対して)

 

 

この文章を「いまのところやさしくしている」という進行中の意味にもできます。

 

 

He is being nice to her. 

 

(彼は = 現時点で優しい状態である 彼女に対して)

 

 

 

「nice」という形容詞は動詞ではないので「ING」にできません

 

 

そこで「be動詞+形容詞」として「ING」にします。

 

 

文法的にいうと「being nice」自体が「優しい状態が進行している」という形容詞っぽい動詞になります。

 

 

be動詞は動詞ですね?

 

なので being に変身して「存在している状態」としてもOKです。 

 

 

そしてこの「being」はもともと be動詞 だったので「be動詞の特性を引き継ぐ」ことができます。

 

 

be動詞は SVC の形をとり、後ろに「補語」をもつことができます。

 

 

補語には「名詞」か「形容詞」を入れることができます。

 

それゆえ「being nice」のように形容詞をつなげることができるのです。

 

 

 

いろいろあって、わかりにくいかもしれません。

 

ですが、進行形と呼ばれるものの中身は超シンプルです。

 

 

本当に大切なのは SVC(主人公 = 説明)ということだけです。

 

 

「He is ~」の時点で「あっ! He is の後に主語の説明(補語)が続くんだな!」と考えられればOKです!

 

もちろん動詞っぽい形容詞である「ing」に動作の焦点があるのはお忘れなく!

 

 

 

進行形は現在分詞の一部

 

そして一般動詞であれ、be動詞であれ「動詞が変身して形容詞になったING」を「現在分詞」と呼びます。

 

 

〇〇分詞」とは「動詞を変身させた形容詞」という意味です。

 

  

受身で使う過去分詞も「be動詞 + 過去分詞」で使うのは「形容詞」だからです。

 

 

過去分詞について知りたい方はこちらをどうぞ。

 

過去時制とは無関係? 過去分詞は「受身・完了」の形容詞(英文法 No.017)

 

 

 

本当のところは、現在進行形自体が「ING形を be動詞のあとにくる補語のところで形容詞として使う」という限定的なパターンなんです。

 

 

ほかにも形容詞には「名詞を説明する」という使い方もありました。

 

ですから当然、ING形で名詞を説明することもできます。

 

 

That is a running dog.

 

あれは = 走っている犬。

 

 

That is a big dog

 

あれは = 大きい犬。

 

 

使用ルールは形容詞と考えれば、大丈夫ですね。

 

 

 

英語の英文法に現在進行「形」は存在しない

 

そもそも、なぜこれほど「現在進行形」がわかりにくいのか、私なりに理由を考えてみました。

 

 

それは「現在形」「現在時制」が区別されていないからだと思います。

 

それゆえ「現在形」「現在進行形」の違いも分かりにくいままになりますす。

 

 

英語の英文法では「現在進行 present progressive」といいます。

 

 

「現在 present」「時制 tense」のカテゴリーです。

 

「進行 progressive」「相 aspect」のカテゴリーです。

 

 

 

時制は「動詞」を変化させて「過去 or 現在」を表します。

 

相は「行動」の実現度を表す用語で「進行 or 完了」を区別します。

 

 

つまり「現在時制 + 進行相」が「現在進行」というわけです。

 

 

 

 

現在進行「形」がわかりにくいのには、日本の英文法用語である「〇〇形」があやふやな用語であることも大きな要因だと思います。

 

 

それゆえ「時制」と「相」の意味がわかれば、現在進行形だけでなく過去完了形などもカンタンに理解できます。

 

 

「〇〇形」をしっかりと分類して理解したい方はこちらをどうぞ。

 

時制・態って何? 現在・過去・未来・進行・完了・能動・受動の意味を理解する(英文法 No.013)

 

 

 

動詞のING形は3種類

 

現在進行形はとくに変わった用法ではないことが、わかっていただけたと思います。

 

 

であれば「文の要素と品詞ルール」に従って運用することが可能です。

 

 

実は「動詞のING形の変化」について学校で習うものは3つあります。

 

 

現在分詞

 

動名詞

 

分詞構文

 

 

もちろん「進行形」もありますが、動作の進行のニュアンスをもつ形容詞(現在分詞)でカバーできます。

 

 

3つもあることで混乱してしまいそうですが、ご心配なく!

 

 

しょせん英語ネイティブにはどれも同じ「doing / being」などにしか見えていません

 

 

 

学校では、不定詞の3パターンを習います。

 

 

名詞用法

 

形容詞用法

 

副詞用法

 

 

でも形はすべて「to do / to be」でしかありません。

 

 

不定詞は「動詞を前置詞 to とペア」にさせて「実現予定(~する方向)」というニュアンスを追加します。

 

 

そして、その不定詞の使用ルールが3種類あるというだけです。

 

 

動詞の ing形も同じです。

 

文法用語がバラバラなだけで、実は使用ルールは不定詞と同じです。

 

 

現在分詞 ⇒ ing の形容詞的用法

 

動名詞 ⇒ ing の名詞的用法

 

分詞構文 ⇒ ing の副詞的用法

 

 

これらはどうやって見分けるのか?

 

そもそも見分けなくても、大丈夫なのか?

 

 

そのあたりを「動詞のING形をカンペキに見分ける」で解説いたします。

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コメント: 16
  • #1

    京野 蘭 (火曜日, 07 4月 2020 15:31)

    お初にお目に掛かりますm(__)m

     小学校中学年から中学校卒業までの間、ずっと英会話教室に通い続けて、英語の成績は常にトップで御座いましたが、
    国産ネイティブとは程遠くて、寧ろ、英語がコンプレックスになってしまいました(苦笑)

     最近、海外への渡航を繰り返す必要性が出て参りましたので、
    きちんと学び直そうと、一念発起いたしました。

     一昨日、勉強中「~ING」が動詞なのか何なのか分からなかった為、
    自分なりに納得できる答を探し求めた結果、下島先生のブログに辿り着きました!!

     英語の本当に学ぶべきシステム・実用化の為に知りたいロジック等、
    目から鱗の記事ばかりで、読めば読む程、英語の真理に近付ける快感を覚えられましたし、
    冗談抜きで『先生の様なメンターに教われたら良かったなぁ』と心から感じました。

     正にスーッと腑に落ちる内容だらけで御座いましたが、
    未だ完全には私の理解が追い付いておりませんので、
    差し支えなければ、下記の質問にご回答たまわれると幸いでございます。

    (1)【英文法No.003】の名詞のルールでは“前置詞とペアになって副詞としての扱いになる”が、前置詞のルールでは“動詞とペアになって、動詞扱いになる”と言うルールについて

    前置詞が名詞とペアを組むのか、動詞とペアを組むのかがどんなタイミングで変わるのかをご教示願います。

    (2)【英文法No.007】で“前置詞とペアの言葉は名詞扱い”の一方、品詞の使い方一覧の項では“ペアを組んで副詞扱い”との解説について

    先の質問と同様に、名詞になるか副詞になるかの差とは何なのかご教示くださいませ。

    (3)品詞の超重要ルールに関して

    “主語や目的語の位置に有る品詞は強制的に名詞”
    “補語の位置なら名詞や形容詞”
    “多義語は使う位置で品詞が変わる”etc...
    と学ばせて頂きましたが、何を以てして「その位置がS・V・C・O・他なのか」を判別できる様になりますか??

     例えば、favoriteと言う単語が仮にSの位置に置かれてあるとしても、
    普通に考えてしまえば、主語として名詞的に使おうとは思い付きません。

     また、understandと言う単語が仮にCの位置に置いてあったとして、
    同じく「ここは補語のポジションだから、このunderstandは名詞か形容詞だよ」と指し示されない限り、
    ただのVとして(動詞の役割で)の認識にしかなりません。

     固有名詞の様に明らかな名詞が在ったとしても、名詞はSOC全てに対応の為、
    主語・目的語・補語から1つを瞬時に判別できる自信がございません…

     定型文(参考書に記載されたり口語でよく耳にする様な、超簡単な例文)の場合、
    「この位置がS、V、C、O、その他だ」と別に考えなくても意味は通じますが、
    肉付けされると、てんで文型・語順が見えなくなってしまいます。

     因みに“動詞が文型を決める”とのお話も拝読しましたが、
    どんなに複雑な文章でも分かり易く指針となって、理解へと導く役目を果たすのであれば、
    動詞のレクチャーも併せてお聴かせ頂きたく存じます!!

     突然の長文での質問コメントとなってしまいまして、誠に恐れ入りますが、
    ご回答の程、どうぞ宜しくお願い致しますm(__)m

  • #2

    あるま・まーた (水曜日, 08 4月 2020 15:11)

    京野 蘭さん

    ご質問ありがとうございます。
    うちの塾生さんたちと同じような質問が来たので「みんなそこで躓いているんだよな」と改めて実感しました。

    まず私の文法の理解のスタンスですが、大きな枠組みのシステム「SVOC+おまけ」と「名詞・動詞・形容詞・副詞などの品詞ルール」があって、その中にサブシステム(関係詞、名詞節、副詞句など)やパーツ(単語・イディオム)が組み込まれて機能するという「大⇒中⇒小」の見方をしています。

    文法書をみていると細かな規則・規定の羅列で結局なにがしたいのかわかりませんし、パーツの恣意的な組み合わせでは全体像の把握に支障をきたします。

    最初は私も、文法書と同じ解釈で英語に挑戦しましたが、あまりにも例外や細かな説明が多くて、私の知能では統合的な理解をもって対応できませんでした。

    そもそも英語は実質世界言語として機能しているので、一部の知性の高い人にしか運用できないほどに複雑なメカニズムやシステムで運用されていないはずなんです。

    それゆえ、「英語は凡人のぼくでもわかるようにシンプルかつ的確に機能するシステムやメカニズムが存在しているはずだ」と仮説を立てて自分なりに英語をネイティブに負けずに話すために、英文法の整合性と運用性の両方を基準にして検証していきました。

    ですので、システムやロジック的な見方を評価していただけるのはとてもありがたいですし、文法のブログで好意的なコメントをいただいたのは初めてなので感謝しています。

    ちなみにこのブログ記事は yahoo知恵袋で引用されてぼろくそ言われていたのですが、道理にかなっている自負はあるのでそれも感謝しています。


    さて、本題のご質問の件に回答いたします。


    (1)【英文法No.003】の名詞のルールでは“前置詞とペアになって副詞としての扱いになる”が、前置詞のルールでは“動詞とペアになって、動詞扱いになる”と言うルールについて

    前置詞が名詞とペアを組むのか、動詞とペアを組むのかがどんなタイミングで変わるのかをご教示願います。


    (1)あるま・まーた回答

    英語の動詞は実は単独で機能する make take のようなものだけではなく、イディオムとして機能するものがあります。

    たとえば take care of(面倒を見る、対処する)や look up to(見上げる、尊敬する)などです。

    これらはバラバラにしてしまうと連係プレーができなるせいか、まとまりとしての運用が基準になっています。実際に、過去分詞(受動・完了の形容詞)になってもそのまとまりは生きています。

    This problem must be taken care of.

    He is a well-looked-up-to person.

    このような「前置詞」であっても「動詞の一部」に組み込まれているものは、put on, take off, get out のように「副詞」でも「前置詞」どちらの解釈も可能というグレー運用が基本のものと同じと考えてください。

    ただ心配しなくてもよいのは、こういった「イディオム動詞」というのは英文法の参考書などで「イディオム動詞」や「群動詞」というカテゴリーでリスト化されています。この場合は「まとめて動詞」というように、個々のパーツではなく、モジュールやユニットとしての扱いにしてください。

    別の言い方をすれば、それ以外のパターンは動詞を個別運用するというのが標準用法です。標準用法があるから、例外用法の知識が有用になります。

  • #3

    あるま・まーた (水曜日, 08 4月 2020 15:12)

    ★さきほどのつづきです★


    (2)【英文法No.007】で“前置詞とペアの言葉は名詞扱い”の一方、品詞の使い方一覧の項では“ペアを組んで副詞扱い”との解説について

    先の質問と同様に、名詞になるか副詞になるかの差とは何なのかご教示くださいませ。


    (2)あるま・まーた回答

    これは私の説明不足ですね。すみません。

    具体例からは入ったほうがよいので、例を示します。

    in the house

    の場合は、in が前置詞 the house が名詞です。

    ですが、in the house をまとめると「おまけ用法(実質的に副詞扱い)」になります。

    ですので I played chess with my brother in our house.

    のようにSVOに対し「前置詞+名詞」のおまけx2を文型を壊さず使えるようになります。

    それを踏まえてみると、基本ルールとしては「前置詞の後に来るのは名詞」になります。

    ですので in A, at B, by C, to D となっていた場合、ABCDのいずれも「名詞」と推測できます。

    これをING形に応用すると

    I am afraid of stay here. はだめです。

    I am afraid of staying here. が正解です。


    こうすれば「動詞は動名詞(名詞扱い)にしないと前置詞の後で使えませんよ」というルールが的確に機能していることも理解できます。

    形容詞や過去分詞は名詞用法がありませんので being や getting などSVCパターンの動名詞とペアでつかうことで機能させます。

    He is afraid of getting sick.

    He is afraid of being left behind.

    不定詞であれば、形容詞を直接説明する副詞用法があるので

    I am afraid to get sick. とすればよいです。

    INGの副詞用法は「分詞構文(おまけ用法)」に限定されていて、形容詞を直接説明するのは正式ルールではダメです(実際に会話文ではめちゃくちゃ運用されていますが・・・)


    ちなみに関係副詞という文法用語にもこのロジックが適応されています。

    That is the place where I found his key.

    where 以下は place を説明する文章です。関係代名詞と同じく「名詞を共有している文章でのみ」関係詞はつなぐことが可能です。

    That is the place (メインの文)

    I found his key in the place (説明の文)

    I found his key の文章の本来の形は、the place を単独の名詞ではなく in the place (前置詞+名詞)でしか運用できないことが前提にあります。SVOがくずれますからね。

    だから in the house のように「場所を表す前置詞と名詞をペアにして関係詞をつくるよ!」というのが「関係副詞」の正体、つまり「関係"前置詞とペア代名詞"」という意味なんです。

    それゆえ、この場合の where は in which と代用ができます

    That is the place in which I found his key.

    which は関係代名詞なので the place という名詞だけを受けることができます。それゆえ前置詞 in はそのままです。これこそ「前置詞と名詞」と「副詞(おまけ)」に互換性があることを証明している事例のひとつです。

    これはwhen でも why などの関係副詞でも同じです。

    I know the reason why he did it.


    分解してみましょう。

    I know the reason.

    He did it for the reason.

    関係副詞 why もちゃんと「前置詞+名詞(おまけ用法)」の「副詞」とわかりますね。



    (3)品詞の超重要ルールに関して

    “主語や目的語の位置に有る品詞は強制的に名詞”
    “補語の位置なら名詞や形容詞”
    “多義語は使う位置で品詞が変わる”etc...
    と学ばせて頂きましたが、何を以てして「その位置がS・V・C・O・他なのか」を判別できる様になりますか??


    (3)あるま・まーた回答

    これは正直にいうとかなり難しいです。理由は、こういった文法的な課題を的確に理解し日本語で説明してくれて、かつネイティブと遜色ないレベルで英語を運用できている先生を見つけるのがかなりレアケースだと思われます。

    またおすすめできるような参考書もまだ見つかっていません。私からすると肝心なところの説明が抜けているものが数多くあります。さきほどの関係副詞も「なぜ副詞とよばれるのか?」という説明を的確にしているものを寡聞にしてしりません。進学校に通っているうちの生徒さんに聞いても、みんな知りません。つまり一般的ではないのでしょう。

    私が英語の塾を個人レッスンを中心にやっているのは、ここが非常に高い力量が求められると判断したからです。なぜなら英文法を大きなシステムとしてとらえつつも、イディオムや独特の言い回し、西洋史やキリスト教、ギリシャ哲学の話が英語で頻繁に出てくるのは当たり前で、これらに対応するのは、英文法の知識量や受験のテクニックの問題ではないからです。また母国語を話すように、圧倒的な努力による経験値で英語を運用をするまでもっていくのも手ですが、一日中英語の勉強ばかりするほど、そこまでみんなヒマではありません。

    ですので不定詞、ING、過去分詞や多義語といった「形は同じだがポジションによって意味が変わるもの」は、適当に和訳をすると痛い目にあります。一番残念なのは「自分ではわかった気でいる」というケースがほとんどになってしまうことです。数学や物理であれば「答えが合わない!」「仮説からするとこんなばらついたデータはおかしい!」となりますが、英語は「なんとなくわかる」で誤魔化せるような気になるからです。この日本語で取り繕って分かった気になることが一番の大敵なんです。これをクリアするのは本当に難しいです。

    ちなみにあるま・まーたでは①英語の語順での全訳、②日本語として清書した全訳、③SVOCと品詞の文法構造解説の3つを実践練習の段階ではひたすらやっていきます。これをやらせると「いかに適当な理解をしているか?」を本人が理解します。私は和訳が正確でも文法解説ができなければやり直しをさせます。単語の意味は辞書を引けばわかりますが、文法構造が理解できていないと一生引きずることになりますから。


    最後に、私の回答で不十分なところなどあれば追加でご質問ください。

  • #4

    京野 蘭 (木曜日, 09 4月 2020 10:44)

    夜分遅くに失礼いたします。
    迅速なご返信の程、誠に痛み入ります。

    ご多用の折、ご親切なお返事を頂きまして、
    英語ジプシーと致しまては非常に嬉しゅうございます。

    頂戴したご回答へ、確認も含めて追加で伺わせて下さいませm(__)m

    ⑴つまり「句動詞を沢山インプットしよう」「それ以外は前置詞と名詞の組み合わせ」と言う事でしょうか⁇

    ⑵前置詞が名詞とペアになって副詞になる事は凄くよく理解できました。

    が、前置詞と名詞がペアになって名詞扱いになる時(使い方)が未だ分かり兼ねます…

    私の解釈の再確認となりますが、そもそも「前置詞の隣に有る単語は名詞である」と「前置詞との組み合わせで、併せて名詞になる」とであれば、どちらが先生の仰るお話でしょうか⁇

    ⑶確かに難しい…
    となりますと、結局、文脈の前後関係を見たり、単語其れ其れの品詞のバリエーションを覚えるしかございませんか⁇

    例えば「believed about during over coffee」と言う謎の羅列の場合、SVOCの位置に来た単語が品詞を変えるならば、逆に言えば、何が来てもSとも捉えられるし、更に言えば「I love you」もSVOCの位置が確実に示されないならば、youを補語やおまけ扱いと解釈させる事も可能になりますよね。

    しかし、きちんと単語の品詞の種類を辞書で覚えたりすれば、aboutは動詞にならないし、overが目的語としては扱えないと分かって来るかと存じます。

    日本語でも「ゆうがなひとがいたのよね」を、最近てにをは練習を始めた非ネイティブは「ゆう が なひ と がいた の よね」と区切るかも知れませんが、日本人は「優雅な人が居たのよね」と疑いも無く認識できますよね。

    もし、手っ取り早くと申しますか、字引を使わなくても意味を何となく把握できたり、長文で「この動詞が有るから、この単語は主語だな」「これが有るから名詞だ」等、コツや英語ネイティブの感覚をご存知でいらっしゃれば、ご教示願えませんか⁇

    特に、やはり、多義語やto不定詞がどの用法か、延いては「どの語句がどこを修飾して居て、どれがどういう意味になって居るのか」が分かれば、当たり前な話、英語はペラペラになる筈なので、お教え頂ける範囲で記事をお作り下さると幸甚でございます。

    P.S.あと、もう2つ宜しいでしょうか⁇

  • #5

    京野 蘭 (木曜日, 09 4月 2020 10:58)

    ⑷原型不定詞なるワードを先程知りました。
    You made her go there.
    上記の例文のケースのgoの品詞は何で、全体的に何型になりますか⁇

    ⑸She will have been playing tennis for 3 hours.
    と言う様な文章の場合、willとhaveが助動詞の役割で、be動詞は普通に動詞だと考えると、SVC型になるでしょうか⁇

    続け様に質問攻めですみません(汗)
    宜しければ、またのご返答をお待ちしております。

  • #6

    あるま・まーた (木曜日, 09 4月 2020 13:19)

    京野蘭さん

    さらに突っ込んだ質問をいただきましてありがとうございます。
    私もやる気ががぜん出てきました。
    最後の⑸完了形の話はかなり長くなりますが、お覚悟ください。


    ⑴つまり「句動詞を沢山インプットしよう」「それ以外は前置詞と名詞の組み合わせ」と言う事でしょうか⁇

    ⑴あるま・まーた回答

    端的に述べるなら「その通りです」となります。
    しかし、前置詞か副詞かは微妙なところなので、文脈や会話であればその状況をよく見てください。

    Put it on. (服やアクセサリなどを身に着けて:副詞)

    Put it on the table. (それをテーブルにおいて:前置詞)

    このように on は前置詞でも副詞でも「接触」を表すものです。

    from now on / from then on などは「いまからずっと / そのときからずっと」という意味のイディオムにみえます。

    しかし、この場合のように on を「物理的に接触 ⇒ 時間的に継続」というイメージで運用することも多くあります。

    だから What is going on?(なにがおこっているの?) というようにつかったりもします。

    イディオム表現は多々ありますし、覚えることで対応力は確実にUPします。ですが、それと同時に必要なのは前置詞や副詞のイメージ的な理解です。

    その on や in や to や by のイメージを動詞や名詞とうまくつなげて意味を成す英語としてとらえる感覚がもっとも重要です。

    ちなみに私が思うに最難関の前置詞(状況によっては副詞)は of by over です。for は和訳が適当でも機能しますが、特殊パターンに使われることがあります。through with in は意味を取り違える可能性があるパターンがあるので、辞書でいろんなパターンを詳しくみてください。

    こういうものはあるま・まーたでは当初リストをつくってテストをしていたのですが、どうも定着率が低いため、文法演習の例文集の中にあえて組み込んで、文法を学ぶと同時に前置詞・副詞のイメージ的理解の経験値を上げる方向に転換しました。こちらのほうが丸暗記&その場しのぎにならずにすむ感じがします。

    独学の場合であれば、海外ドラマやゲームなど会話の状況がわかる題材をつかって、英語字幕をみながら演習するのが効果的と思います。文章から意味をとるよりも、状況を的確に表す英語に触れることでイメージやニュアンスの表現の力量は上がります。



    ⑵前置詞が名詞とペアになって副詞になる事は凄くよく理解できました。

    が、前置詞と名詞がペアになって名詞扱いになる時(使い方)が未だ分かり兼ねます…

    私の解釈の再確認となりますが、そもそも「前置詞の隣に有る単語は名詞である」と「前置詞との組み合わせで、併せて名詞になる」とであれば、どちらが先生の仰るお話でしょうか⁇


    ⑵あるま・まーた回答

    私の回答は「前置詞の隣(後ろ)に有る単語は(原則的に)名詞(扱い)である」です。もし後者の表現があったら、私の書き間違いです!覚えていらっしゃれば、どの記事かだけでもご教授くださると助かります。すぐに修正します。


    ⑶は次につづきます。

  • #7

    あるま・まーた (木曜日, 09 4月 2020 14:42)

    ⑶確かに難しい…
    となりますと、結局、文脈の前後関係を見たり、単語其れ其れの品詞のバリエーションを覚えるしかございませんか⁇

    例えば「believed about during over coffee」と言う謎の羅列の場合、SVOCの位置に来た単語が品詞を変えるならば、逆に言えば、何が来てもSとも捉えられるし、更に言えば「I love you」もSVOCの位置が確実に示されないならば、youを補語やおまけ扱いと解釈させる事も可能になりますよね。


    ⑶あるま・まーた回答

    おっしゃることはよくわかります!難しいで済まされたら、たまったものではないですよね。

    ただ、こういった解説をするまでに、あるま・まーたでは中学高校の英語例文を最高難度のものまでふくめすべて、英語の語順で読むための文法解説と演習を行ったうえで、入試問題や英検などの実践演習に入ります。

    ですので「文脈の前後」はだめです。英語は前から語順通りでしか読んではだめです。そうでないとリスニングに対応できません。「前からの流れの文脈」しかヒントはありませんし、それでいいんです。実は文法も同じです。

    では具体的にやっていきます。


    まず「I love you」ですが、I は「主格の代名詞」です。ですので絶対に主語です。

    もちろん例外はあり、強調構文のように It is I who love you. もありますが、これは強調構文だけにある超例外パターンで、SVOC よりも「It is (強調したい内容)that (文章の残り部分)」といった形や枠組みが優先される表現です。

    それはさておき、主語が来たら原則、その次は動詞を待ちます。なぜなら英語の文章はSV~になっているので、必ず動詞が来ます。

    I always, always, always love you. のようなラブソングのような文章でも always は副詞なので、動詞(この場合は love) が来るのを待ちます。

    次に love はSVOの動詞が基本です。ですので目的語(名詞)を一つ待ちます。

    そこへおあつらえ向きに you (目的格 あなたを、あなたに)が来ました。

    これで I love you (SVO)が完成です。


    では次に、「believed about during over coffee」に行きましょう。

    もちろん意味は通っていないのですが、文法的に正しいと仮定して無理やり解釈してみます。


    当然、英語の語順なので believed から入ります。

    believed の可能性は二つあります:①過去形の動詞 ②過去分詞 です。

    まず①から検討します。

    文頭に動詞が来る場合は、命令文が基本です。

    もちろん「Thank you」「Thought so」のようなすこし崩れた会話表現もありますが、この場合は「I」が隠れていることが、相手とのやり取りで一瞬でわかることがほとんどです。

    さて命令文の場合は「Do it」や「Be careful」のように「 believe 原形」でつかうルールがあります。過去形の動詞が文頭でスタートするのは反則です。

    それゆえ believed が文頭に来る場合は「過去分詞」の一択でスタートします。

    過去分詞は動詞の変化形で「受動・完了の形容詞」として運用します。

    つまり「名詞を説明する」もしくは「補語になる」です。

    そして実はもうひとつあり、分詞構文の可能性があります。

    分詞構文はINGの副詞用法(おまけ)なのですが、過去分詞とペアで使う場合は being を省略してもOKですし、その場合がよくあります。

    (Being) written in plain English, this book is easy for me.

    このパターンだと過去分詞スタートが可能になります。

    それゆえ「名詞を説明」「補語」「分詞構文の過去分詞」の3パターンにしぼって対応します。


    まず「名詞を説明」であれば、名詞が続くはずです。

    今回は a written document / the broken door / that used car のように「冠詞」などにより名詞のまとまりが先頭から明示されていません。

    ですが複数形の名詞 used cars、不可算可算名詞 contaminated water なら、過去分詞スタートで名詞につながるので、この2パターンの名詞につながると推測します。

    しかし、このパターンは名詞につながっていません。なので about が出た時点で除外になります。


    では「補語」はどうでしょうか?

    「そもそも文頭に補語が来るのか?」ですが、答えは「低確率だがあり」です。

    主語が関係詞の説明などで長くなる場合は、倒置が行われます。

    But blessed is the one who trusts in the LORD, whose confidence is in him.

    (おおよそ主にたより、主を頼みとする人はさいわいである。)

    これは聖書のエレミヤ書17章7節からの引用です。blessed は「祝福された」という過去分詞です。

    believed がこのパターンに入るのであれば、blessed is となっているように、be動詞などが存在し、そのあとに倒置された名詞(主語)が来るはずです。

    でもそうなっていません。ですのでこの補語パターンも除外です。

    最後に「分詞構文の過去分詞」です。

    このパターンは文章でなくて、フレーズで運用可能です。

    Written in English, で副詞句(おまけ扱いのフレーズ)になります。

    Believed about during までは「during って言葉について信じられていて・・・」というように無理やり解釈できます。

    この場合は前置詞 about が先に来るので、そのあとに来る during は名詞扱いで「during って言葉」と私は解釈します。

    そのあとの over coffee は「コーヒーを飲みながら」というイディオム表現が一番しっくりきます。

    ですので、一番強引に和訳をつくると「コーヒーを飲みながら、during について信じられていて、、、」がフレーズになります。

    ここはフレーズですので、この後に必ずメインの文章が来ます。

    Written in plain English がきて this book is easy for me (メイン文)がきています。

    それと同様に、Believed about during over coffee, SVOC(メイン文)というような構造になっていると私なら想定します。

    あくまで無理やりですが、この場合であれば分詞構文と考えるのが、一番確率が高く、そうであれば次に主語、動詞がくるのを待つのが現時点で最も正しい解釈をとる確率の高い選択肢という考えになります。

    今回の件に限らず、私が英語を理解する際に考えているのは、基本のシステム通りに英語が機能しているなら、どのように解釈するのが一番、文法的に整合性が高く、文脈や状況に則して適切か、ということです。

    と、いったことを文法書に書いてありとあらゆる項目に適応します。なのでめちゃめちゃしんどいです。

    ですが、いったんマスターしてしまえば「わからないものがない」という状況になります。なぜなら英語ネイティブやそれに準ずる力量を持つ人たちの英語は、このシステム的運用が見事に成立しているからです。もちろん、多少の例外や会話のブロークンなものはありますけどね。

    ⑷につづきます

  • #8

    あるま・まーた (木曜日, 09 4月 2020 16:45)

    (3)について追加回答です

    もし、手っ取り早くと申しますか、字引を使わなくても意味を何となく把握できたり、長文で「この動詞が有るから、この単語は主語だな」「これが有るから名詞だ」等、コツや英語ネイティブの感覚をご存知でいらっしゃれば、ご教示願えませんか⁇

    特に、やはり、多義語やto不定詞がどの用法か、延いては「どの語句がどこを修飾して居て、どれがどういう意味になって居るのか」が分かれば、当たり前な話、英語はペラペラになる筈なので、お教え頂ける範囲で記事をお作り下さると幸甚でございます


    ⑶あるま・まーた回答

    正直に申しますと、このブログはうちの塾生さんが基本を確認できるように書いていて、そもそも当初はアクセスがそこそこくることを想定していませんでした。。。なので非常に雑な作りなのはご容赦ください。

    残念ながら、私の力量では、英語は簡単な文章(中学英語)だけなら、文の要素と品詞はなくても誤魔化せますが、実践レベルの英語なら文法システムの理解がないとぼろぼろになるとしか言いようがありません。

    あと英語は見えるものだけで判断すると痛い目にあいます。

    The man he ...となったとき、どう判断すればいいでしょうか?

    文頭での連続名詞(主語、主語)は英語は禁止です。にもかかわらずこのパターンはありです。

    The man (who) he met before lives here.

    関係代名詞の省略による説明です。

    ここで関係代名詞 who を省略できるのは「本来ならありえないことをやっているから、who が省略されているのわかるよね!」という共通理解があるからです。

    あくまでも全体のシステムが機能しているから、一見おかしなところがあっても、かならず整合性をとるような機能が働いています。

    The man he の時点で he V ~ が The man を関係詞で説明する文章になって、そのあとに the man の動詞がくるな、と推測できます。これが英語の語順でよむために英文法を使いこなすことです。

    私の言えることは、英語は絶対にSVOCが基準になります。そしてそのパターンは動詞が決めます。動詞ごとの5文型パターンのどれをとるのか?は知らないときついと思います。

    そして名詞であれば a / the / this / that / these / those / 複数形のs/es などいくつかヒントがあります。

    形容詞であれば、単独もしくは very so などの副詞とペアか better more less など比較・最上級になったりしているとわかりやすいですね。

    最初はピンポイントで品詞を特定しようとせず「be動詞の後ろだから、形容詞か名詞だな。辞書でしらべてみよう」ぐらいがよいスタンスだと思います。

    ちなみに最近はグーグル翻訳の精度が上がっているので、AIに翻訳させてみて、どの品詞で訳しているのか?などをみるのもよいですよ。簡単な文章でなくとも、固有名詞や特殊用語の羅列でなければ、かなり信頼できます。丸投げはだめですが、ある程度、意味が取れる範囲ならグーグル翻訳は使い倒してください。


    ⑷原型不定詞なるワードを先程知りました。
    You made her go there.
    上記の例文のケースのgoの品詞は何で、全体的に何型になりますか⁇


    ⑷あるま・まーた回答

    文型は動詞に依存します。それゆえmake の文型をみます。

    You made her go there.

    (あなたは つくった 彼女を 行く方向へ そこへ)

    make は作るという意味ですが、 O=C の状況をつくるという意味です。

    例を言うと He made me angry. (彼は作った私を起こった状態に) になります。

    ということは (to) go は補語の位置にあるので、名詞か形容詞かのどちらかです。

    「彼女 = いくこと(名詞)」「彼女=行く状態(形容詞)」のどちらが「make がつくりあげる状況」として適切でしょうか?形容詞になりますね。

    なので不定詞の形容詞用法として解釈して差し支えないと判断します。

    there は副詞なので、おまけですね。

    You made her go there は文の要素としては「SVOC おまけ」です。

    一方、品詞で行くと「名詞 動詞 名詞 形容詞 副詞」です。

    ただ不定詞はその名の通り、仮主語や仮目的語などトリック用法が多々あります。ですので、不定詞は柔軟に対応してください。

    ⑸につづきます

  • #9

    長谷川 (水曜日, 22 4月 2020 01:12)

    質問よろしいでしょうか?
    状態動詞が現在分詞になった場合、どのように理解すればいいでしょうか。状態動詞が状態化するって、よくわからないです。たとえば、a girl belonging to the clubは、belongは状態動詞ですが、girlを修飾するために現在分詞になりますよね?でもShe is belonging to the club.はできないですよね?状態動詞が基本進行形にならないのは知っていますし、状態動詞が進行形になるのがおかしいのはわかっています。ですが、現在分詞だと考えるとよくわからなくなってきます(笑)She is belongingは文型的にはsvcですよね?そうすると、belongingは形容詞になるわけです。状態動詞を現在分詞にすることはできる、つまり形容詞化できるのに、進行形では使うことができない。このあたりがすこしもやもやするので、解説していただけるとありがたいです。

  • #10

    あるま・まーた (水曜日, 22 4月 2020 02:08)

    長谷川さん

    ご質問ありがとうございます。
    まずポイントは2点あります。

    ①形容詞とは「状態を表す言葉」ですが、文法のシステム上でほかのものが変化「形容詞」と呼ばれる場合の「形容詞」とは使用ルールのみをさすことも多いです。つまり「名詞を説明」もしくは「補語になる」です。関係代名詞がつなぐ文章まるごと「形容詞節」と呼ばれます。なぜなら文章(節のこと)まるごとつかって先行詞(名詞)を説明しているからです。ここに「状態」のイメージはありません。

    それと同様にING(現在分詞でも動名詞でも同じです)であれば進行イメージがあるわけではない時もあります。例としては camping car です。完全に形容詞化している例だと interesting, exciting, amazing, relaxing, などです。

    こういった言葉は過去分詞(受身・完了)との対比で「能動 or 受動」の意味を軸に使われる場合があります。過去分詞と現在分詞はほぼ同じルールで運用されるため「能動 or 受動」もしくは「進行 or 完了」のいずれ、もしくは両方のイメージで意図したいところに力点が置かれます。こういった内容は文法だけの視点でニュアンスを取るのは非常に難しいです。

    ②そもそも状態動詞だからを文法上進行形にしてはいけない、という制約はないはずです。これは状態動詞は継続する内容を示すので、あえて進行にするとおかしくなるという意味だと思います。

    さらにいうと進行には「一時的」とか「躍動感」というニュアンスが存在しています。つまり「一時的にそうなっている」とか「いままさに!」というニュアンスになる場合もあります。例としては「Who is keeping score? 誰が点数をつけてくれているの?」や「I am lovin' it! マクドのキャッチフレーズ」とか実際に使われていますよね。

    もちろん、堅苦しい文法の解釈ならおかしいのかもしれません。しかしそういう風につかわれているのであれば、そのイメージをINGから受け取る必要があると思います。

    よく文法書で書いていることは「状態動詞単独で継続する事実を意味するのであれば、進行にするのはやめなさい」ということだと思っています。「そもそも言い方は不自然だからしないで!」ということかもしれません。

    ちなみに have も進行にできます。「食べる」という意味は動作動詞なので別として、have は状態動詞としても進行にできます。たとえば She is having a baby soon. という文章は意味をなしています。 have a baby が「赤ちゃんをもつ / お母さんになる」という意味です。よくいう「近未来を表す進行形」ってやつですね。なので「彼女はもうすぐ母親になる」という意味です。

    なぜこうなるかというと、英語に影響を与えているラテン語の進行形は「未完了 imperfect」と呼ばれています。この記事では細かいニュアンスのところまで踏み込んでいないのですが「進行」には「実行中」と「実現中」の2つの解釈が可能です。

    つまり実現中の場合は「進行しているが完了していない」という意味も作れます。先ほどの例は「お母さんになる方向に進んでいるけど、まだお母さんになってない」ということです。音楽や画像データなどの場合「I am downloading the file. ファイルをダウンロードしています(まだおわってないけど)」ならもっとよくわかると思います。

    私の感覚としてですが、現在分詞であればすべて同じように運用するわけではなく、あくまでも動詞の意味やニュアンスを活かすように使うのが自然だと思います。文法の範囲内であればいかように言葉をならべることはできますが、実際にそれがどういうふうに意味やニュアンスをなしているのかは、相手の受け取り方次第です。基本ルールをしっかりおさえて、そのあとはネイティブが良く使うやり方をに、自分の英語を合わせていくのが王道と考えています。

  • #11

    京野 蘭 (日曜日, 10 5月 2020 22:08)

    どうもご無沙汰しております。
    前月は色々とご教示くださいまして、どうも有り難う御座いました。

    ご回答いただいたアドバイスを踏まえて、勉強を本格的に始めてから、
    毎日、少しずつ色々と独学で学習を続けておりました。

    途中から何が分からないのかが分からなくなってしまいましたので、
    一旦、お返事のコメントをお書きしない日が続いてしまいましたが(苦笑)、
    今では、相当、英語の仕組みが腑に落ちております!

    しかし、現在分詞・過去分詞・関係代名詞の用法には疑問点が残ります…
    宜しければ、再度、ご助言を賜われると嬉しゅうございます。

    (1)現在分詞と関係代名詞の使い分けに関して

    α:I saw a girl standing there.
    β:I saw a girl who was standing there.

    先ず、αの例文の訳が今一つ曖昧で、下記のどちらになるかが分かり兼ねます。

    「そこに立っている女の子、を見た」or「女の子がそこに立っている状態、を見た」
    の内、より正しい認識は前者と後者のどちらでしょうか?

    また、もしαの正確な日本語訳が前者の方だった場合、
    βとのニュアンスや意味合いの違い、延いては、実際に使う時の意識の差はどうなりますか?

    (2)過去分詞なのか過去形なのか

    I think a man pictured it.

    「私は、その男がそれを思い浮かべたと思う」or「私は、それ(雑誌や新聞紙)に写された男の事を考える」

    I think a man who was pictured it.

    上の文であれば、はっきりと一点の曇も無く「私は、それに写された男の事を考える」と理解できますが、
    常に確実に自信を持って判断が可能になる見分け方をご教示願います。

    困った時にいつも都合良く頼ってばかりで恐縮の至りではございますが、
    また、お返事を頂戴できると幸いに存じますm(__)m

  • #12

    あるま・まーた (水曜日, 13 5月 2020 00:04)

    京野 蘭さん

    こちらこそご無沙汰しております。

    以前質問頂いた(5)「完了形のSVOCの分析」の件ですが、ゼロから説明するとかなり長くなるので「過去分詞」と「完了形」の2つの記事にして現在作成中です。これまたいろいろな話を盛り込んでいるので、こんがらがるかもしれませんが、そちらの記事で質問頂けるとありがたいです。


    さてそれでは今回のご質問に移ります。


    (1)現在分詞と関係代名詞の使い分けに関して

    α:I saw a girl standing there.
    β:I saw a girl who was standing there.

    先ず、αの例文の訳が今一つ曖昧で、下記のどちらになるかが分かり兼ねます。

    「そこに立っている女の子、を見た」or「女の子がそこに立っている状態、を見た」
    の内、より正しい認識は前者と後者のどちらでしょうか?

    また、もしαの正確な日本語訳が前者の方だった場合、
    βとのニュアンスや意味合いの違い、延いては、実際に使う時の意識の差はどうなりますか?

    <あるま・まーた回答>

    実はこの文章の和訳に関しては関係詞と現在分詞で比べてはいけないんです。

    なぜなら saw(seeの過去) が SVOC を取ることができるからです。

    つまり I saw a girl standing は SVOC と解釈するのが自然です。(standing を補語Cとしてとらえる)

    もちろん standing を後ろから a girl を修飾する現在分詞と取れなくもないですが、無理にそちらで解釈する理由も特にありません。

    実際の情景を思い浮かべた場合、どっちでもいいので、よりな自然なほうで解釈します。

    一方、関係詞を使ったパターンは SVO です。 who 以下は先行詞(関係詞の説明する名詞)を説明する部分になります。

    つまり、もし「SVOCで解釈されたらいやだ!SVO のパターンだけで解釈してほしい」とうことなら、関係詞を使っていったん切ればよいです。

    書き手、話し手としてであれば、どっちが伝えたいことなのか?を意識すればいいです。反対に受け取るときは「SVOCで解釈していいから、αパターンなんやな~。SVOにしてほしいなら、βパターンみたいに関係詞つかうやろうし~」ぐらいが良いと思います。

  • #13

    あるま・まーた (水曜日, 13 5月 2020 00:29)

    回答の続きです。


    (2)過去分詞なのか過去形なのか

    I think a man pictured it.

    「私は、その男がそれを思い浮かべたと思う」or「私は、それ(雑誌や新聞紙)に写された男の事を考える」

    I think a man who was pictured it.

    上の文であれば、はっきりと一点の曇も無く「私は、それに写された男の事を考える」と理解できますが、
    常に確実に自信を持って判断が可能になる見分け方をご教示願います。


    <あるま・まーた回答>

    まず結論から申しますと

    A:I think a man pictured it.

    B:I think a man who was pictured it.


    A は過去形の動詞 pictured としてであれば文法的に適切です。

    しかし B はいかように解釈しようとも文法的に不適切です。


    まず過去分詞(いまちょうど記事書いてるところなんですが・・・)は「受身・完了の形容詞」です。現在分詞が「能動・進行の形容詞」なのと対照的な使い方ができます。

    そもそも picture はSVOの動詞として機能します。それゆえ受身つまり「目的語が主語となる用法」で運用される場合は、it のように名詞が存在するのはおかしいです。

    過去分詞の後ろに名詞が来て良いのは SVOO(目的語が2つ)もしくはSVOC(補語が残る)場合に限られます。

    S gave me a task. ⇒ I was given a task.

    これは give は SVOO なので目的語 me が主語 I に代わっても、もう一つの目的語はそのまま使えます。

    こういったパターンを除いては過去分詞の後ろに名詞が来るのはおかしいことになります。

    ですので、適切にとらえると I think 同格の that SVO という解釈で

    I think (that) a man pictured it.

    となります。

    もし京野さんの「私は、それ(雑誌や新聞紙)に写された男の事を考える」としたいなら

    I think about(もしくは of など) a man pictured on it.

    というようにすればよいです。

    このパターンであれば、pictured が後ろから a man を説明するパターンで解釈できます。

    あと think は SVOC が使えるので補語に形容詞(ここでは過去分詞 pictured)を入れることもできます。

    I think a man pictured on it.

    であれば「私は 考える ある男性=写された それに」となります。

    より日本語に忠実にとらえると「私はある男性がそこに映っている(映されている)と考思う」となります。

    文脈がわからないので、なんか日本語にすると変ですが、文法的にはその解釈が一番適切と思います。

    さきほどの see O C と同様に saw a girl standing と同じ感覚ですね。


    過去分詞は「受動・完了」で使うことが基本(例外もあります)ので、もともとの動詞の5文型パターンに留意して使ってください。


    また何かございましたら、追加でご質問ください。ほかの記事のところでもOKですので。

  • #14

    京野 蘭 (木曜日, 14 5月 2020 14:53)

    いつも迅速なご回答を下さいまして、心から感謝申し上げますm(__)m
    また、新たに記事までお作り頂けて本当に嬉しゅうございます。

    頂戴したご返答で更に理解を深められましたので、
    他に2点だけ、確認も含めて伺えないでしょうか?


    (3)ニュアンスの違いに関して
    αとβは文型が違うと言うお話は理解できました!
    となりますと、SVOCの日本語の訳の“主人公は ~する 〇をに +説明”にαを当て嵌めた場合

    「私は 見た 彼女を 立っている状態の」

    となりますが、関係代名詞を使った形の文章もまた、上記の訳と同じなので、
    結局、いざ話す時にどちらを選べば良いのか、確かな自信がございません(苦笑)

    θの文は参考書の中の例文の1つで、主語の説明に動詞INGでの修飾が用いられておりますが、
    やはり、whoで表したγの形のニュアンスとは何が異なるのかが疑問でございます。

    θ:The woman driving the bus is my sister-in-law.
    γ:The woman who is driving the bus is my sister-in-law.

    αθそしてβγに於きまして、実際にネイティブが選ぶ時の気持ち・認識・基準は何なのでしょうか?

    (4)分詞が付属した文章の文型や日本語訳について

    下記の文章も、参考書内の例文でございますが、
    分詞の存在が後ろに見受けられる為、何文型と言えば正しいのか迷います。

    My daughter came home disappointed.
    We arrived at our destination exhausted.

    「主人公は 分詞した状態で 述語した」
    の様な意味合いの和訳になるなら、以下の意味が成り立ってしまう事にはなりませんか?

    I saw a girl standing there.
    「私は 見た 女の子を 立って居た状態で その場所に」=「そこに立って、女の子を見ました」

    “~しながら”と言う様に、分詞が述語&目的語の全体の説明を行えるなら、
    関係代名詞をきちんと使ってピンポイントで名詞を狙わない限り、
    全く別の意味に取られ兼ねない気が致しました(汗)

    seeみたいな動詞ならSVOCしか取らないから、間違って受け取る事は有り得ないのでしょうか?
    逆に、他の他動詞だったら、分詞は“~をしながら”と言う風な意味になり得ますか?


    初心者レベルの取るに足らない質問を、何度もごめんなさい……
    またお手漉きの際のご返信で十分に有り難いので、どうぞ宜しくお願い致します!

  • #15

    あるま・まーた (木曜日, 14 5月 2020 23:36)

    京野さん

    追加の質問ありがとうございます。分詞というより形容詞の使用ルールの一番込み入ったところに入ってきている感じですね。

    それでは回答していきます。


    (3)ニュアンスの違いに関して

    θの文は参考書の中の例文の1つで、主語の説明に動詞INGでの修飾が用いられておりますが、やはり、whoで表したγの形のニュアンスとは何が異なるのかが疑問でございます。

    θ:The woman driving the bus is my sister-in-law.
    γ:The woman who is driving the bus is my sister-in-law.

    αθそしてβγに於きまして、実際にネイティブが選ぶ時の気持ち・認識・基準は何なのでしょうか?


    <あるま・まーた回答>

    これはですね・・・はっきりいうと例文がたまたま日本語で似たような意味になっています。

    この場合、現在分詞(過去分詞でもいいですが)を形容詞 nice に変えてみると分かります。

    He is a nice person.
    (彼は = 一人の優しいひと)

    He is a person who is nice.
    (彼は = 一人のひと ←その人っていうのは = やさしい)


    つまり現在分詞(形容詞)を単純に名詞に引っ付けることができるから似たような意味になります。

    しかし関係代名詞は「名詞を共有する文で説明する」という役割があるので、形容詞を名詞に引っ付けるだけよりもさらに複雑な説明が可能です。

    たとえば単純に現在分詞で説明できない場合は大活躍します。

    The woman who should be driving the bus is my sister-in-law.
    (そのバスを運転しているはずの女性は義理の妹です。)

    といった場合です。

    もっと複雑な例をあげると

    I have an offer that I think will be of interest to you.
    (君が興味を示すだろうと私が思う提案を私は持っている。)

    I think (an offer) will be of interest to you が説明に使われている文章です。このように同格の that の中の名詞でも先行詞にできます。

    こういう説明の仕方は形容詞(現在分詞&過去分詞)には不可能なので、文章が複雑になればなるほど関係代名詞の本領が発揮されます。

    つまり単純な文章だと「わざわざ関係代名詞つかってまで、そんないいかたせんでも・・・」と私なら思いますかね。。。あくまで私見です。

    現在分詞でいけるなら、シンプルに。複雑な形になるなら関係詞で。

    ニュアンスの違いというよりは、こういう使い方かなと思います。

    実際英語を運用する場合、できる限りシンプルに話したほうが楽なのもあるとおもいます。日本語の意味も気になるでしょうが「同じ意味ならば文法はよりシンプルに!」という発想が気楽かと思います。

  • #16

    あるま・まーた (金曜日, 15 5月 2020 00:01)

    続きです。

    (4)分詞が付属した文章の文型や日本語訳について

    下記の文章も、参考書内の例文でございますが、
    分詞の存在が後ろに見受けられる為、何文型と言えば正しいのか迷います。

    My daughter came home disappointed.
    We arrived at our destination exhausted.

    「主人公は 分詞した状態で 述語した」
    の様な意味合いの和訳になるなら、以下の意味が成り立ってしまう事にはなりませんか?

    I saw a girl standing there.
    「私は 見た 女の子を 立って居た状態で その場所に」=「そこに立って、女の子を見ました」

    “~しながら”と言う様に、分詞が述語&目的語の全体の説明を行えるなら、
    関係代名詞をきちんと使ってピンポイントで名詞を狙わない限り、
    全く別の意味に取られ兼ねない気が致しました(汗)

    seeみたいな動詞ならSVOCしか取らないから、間違って受け取る事は有り得ないのでしょうか?逆に、他の他動詞だったら、分詞は“~をしながら”と言う風な意味になり得ますか?


    <あるま・まーた回答>

    このパターンは非常に微妙なところなんです。
    実はネイティブも純粋な形容詞なのに副詞っぽくつかうことが平然とあります。

    たとえば "You should play nice." とかです。

    文法的に正しいのは "You should play nicely." です。


    "My daughter came home disappointed."

    この例文はたまたま「過去分詞」です。

    しかし「形容詞」でも同じように使います。

    "He returned home dead."

    ただこういうようなパターンは「確実に形容詞の使用ルールではない」と判断できるときのみ通用します。

    つまり「補語」でも「名詞説明」でもない場合に「副詞っぽくつかってもええかな」ぐらいです。

    京野さんの疑念である「I saw a girl (SVO) + おまけ要素 standing there」はほぼあり得ないと考えてください。

    そういうことをしてしまうと形容詞の使用ルールが根底から崩れてしまうからです。(実際には崩れてるんですけどね・・・基本はやめましょう。)


    ただ I saw a girl standing there は「分詞構文(ing の副詞用法)」を使えば、おまけと解釈できます。

    ただその場合は I saw a girl, standing there. というように「カンマ」を入れたりしてください。

    "Standing there, I saw a girl." のように先頭に持ってくると識別できますね。

    "I, standing there, saw a girl." みたいにカンマで挟んで挿入してもOKです。


    つまり I saw a girl standing there を副詞として使いたければ、ほかにいくらでもやりようがあるんです。

    わざわざ形容詞と見間違うような用法では原則使わないのが暗黙の了解だと思います。

    文法書は用例の羅列を行うのですが、実際に使う場合は「相手が戸惑う言い方をしない」というのが礼儀だと思います。それは表現であっても、文法構造であっても同じだと思っています。

    さて話はすこしはずれますが「形容詞を副詞として使うことが許されるのか?」ですが、一応、分詞構文を使えばOKにはなります。

    分詞構文は being でスタートする場合省略することができます。

    つまり Being 形容詞/過去分詞 は、見た目上は単独で副詞(おまけ要素)に見えます。

    実際にロングマンの辞書から例文を取りますね。(https://www.ldoceonline.com/dictionary/unable)

    Unable to sleep, I got up and made myself a drink.

    unable は形容詞ですが (being) unable がメインの文章から独立して使われています。

    過去分詞もこういう用法が存在します。

    さきほどの "We arrived at our destination exhausted." は厳密には分詞構文ではないと思うので、私の説明では苦しいところではあります。

    しかし、分詞構文を使えば単独の形容詞を「おまけ要素」として使うことが英語は一応可能です。

    こういった用法が存在するので動詞の形容詞化である「分詞」もおまけ要素(副詞)としてつかうのも、特に違和感がないのかもしれません。

    もちろん最初の例のように You should play nice. のように意味的に理解できるから、ネイティブが自然にやってしまうのもあるとは思います。

    いずれにせよ、形容詞は原則的に「補語」「名詞を説明」が大前提です。

    そのパターンで解釈できない場合に「おまけ要素かな?」と思う感じが良いと思います。

    形容詞と分詞は「形容詞」⇒「副詞」と2段階で検討してください。最初から50:50の判断をするのは不可能な領域ですので。