文の要素と品詞は英語の絶対ルール!(英文法 No.002)

今回のブログは英語と日本語の基本的な違いを押さえたうえで解説してまいります。

 

まず「英語と日本語は何がどう違うのか?」が、いまいちよくわかっていないという方はこちらをご覧ください。

 

そもそも日本語と英語どう違う(英文法 No.001)

 

 

 

それでは、英語の基本システムについて理解を進めていきましょう。

 

 

英語に限らず、言葉は「意味がある単語」を「みんなが分かるルール」に従って使うことで、コミュニケーションできます。

 

対戦型のスポーツも「自分たちにとって意味のある行動」を「共通のルール」に従ってプレーすることで、スポーツとなります。

 

 

ということは英語を学ぶときも、次の2つをおさえることが重要です。

 

 

① 言葉の意味

 

その言葉はどのような意味・イメージ・ニュアンスをもつのか?

 

 

 

言葉の使用ルール(文法)

 

その言葉はどのように使ってよいか? 

 

 

 

①の意味・イメージは辞書を調べるとわかります。

 

しかし、②の言葉の「使用ルール」は知ったうえで運用しないと困ることになります。

 

 

もし宇宙人の立場になったとして、サッカーを初見で一試合だけ見て、「キーパーとスローインの時だけボールに手で触れてよい」とすぐに気づけるでしょうか?

 

言葉を使うルール(文法)も同じで、知らないと混乱するけれど、知っていれば困らずに済むことがたくさんあります。

 

 

これは著名な投資家ウォーレン・バフェットの言葉です。

 

人は経験から学ぼうとするが、他人の経験から学べるならそれに越したことはない。

 

 

いろんな人たちの経験をまとめて体系化したのが文法なので、その基本を押さえてしまえば努力する量は一気に少なくなります。

 

 

それでは本題である英語の絶対ルールである「文の要素 SVOC」と「品詞」について説明します。

 

 

 

文の要素とは言葉の役割!

文の要素というのは、以下の4つのことです。

 

 

主語 S

 

動詞 V

 

目的語 O

 

補語 C

 

 

この4つは簡単に言えば「語順が決める言葉の役割」です。

 

 

主語 Subject 文章の主人公を示す言葉の役割

 

動詞 Verb 主人公の行動を示す言葉の役割

 

目的語 Object 行動の対象を示す言葉の役割

 

補語 Complement 主人公や目的語を説明する言葉の役割

 

 

日本語では「てにをは」とよばれる「助詞」が言葉の役割を決めています。

 

英語は「語順」で言葉の役割を決める言葉です。 

 

 

4つの「文の要素」を組み合わせた基本パターンが5つあり、それらを五文型と呼んでいます。  

 

 

 

五文型とは英語の基本パターン!

 

五文型のパターンは動詞の種類によって決まっています。

 

どの動詞がどのパターンでつかえるのか?」を知っておくと英語を間違わずにつくることができるようになります。

 

 

それでは、カンタンにその5つのパターンを見ていきます。

 

 

① V 主人公は ~する 

 

Mario walks.

 

マリオは 歩きます) 

 

 

 

② V C 主人公は = 説明) 

 

That dinosaur is Yoshi.

 

あの恐竜は = ヨッシーです

 

 

 

③ V O (主人公は ~する 〇を 

 

Mario collects coins.

 

マリオは 集める コインを)  

 

 

 

④ V O O (主人公は ~する 〇に △を)   

 

Princess Peach gives Mario a mushroom.

 

ピーチ姫は 与える マリオに キノコを) 

 

 

 

⑤ V O C 主人公は ~する 〇を + 説明) 

 

Bowser makes Mario angry.

 

クッパは つくる マリオを 怒った状態に

 

 

 

この5つの文型は動詞によって決定されます。

 

ですので「どの動詞がどのパターンをとることができるのか?」を知っておかないとだめです。

 

 

 

しかし、ほんとうに重要なのはそれだけではありません!

 

英語の動詞は日本語の動詞と大きく違うところがあります。

 

 

英語の動詞とは「動作だけを表す単語ではない」ということです。

 

英語の動詞には「文型を決定する」という役割があります

 

 

英語の動詞は行動を表すだけの「日本語の動詞」と文法的な役割が違うので要注意です。

 

 

動詞の使い方を詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

 

動詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.008)

 

 

 

5パターンある動詞ですが、よく見る動詞はほとんど「③ SVO」「Be動詞(② SVCのひとつ)」です。 

 

Be動詞以外の「② SVC」と「④ SVOO」と「⑤ SVOC」の動詞の数は限られています。

 

一度、覚えてしまえば英語の基本の型はマスターできます!

 

 

 

品詞とは言葉の種類!

 

文の要素(SVOC)」は「言葉の役割」のことでした。

 

そして次に「品詞」ですが、これは単純に「言葉の種類」のことです。

 

 

よく「名詞」「動詞」「形容詞」などといわれているものです。

 

 

全ての英単語に「〇〇詞」といって言葉の種類が決まっています。

 

そして品詞ごとに「使用ルール(文章の中での使い方)」も決まっています

 

 

 

つまり、品詞を使うルールを知らないと、無意味な文を書いたり、話したりすることになります!

 

すこし極端ですが、例文をあげます。

 

 

「私は あなた そば たべる。」

 

「私は あなた そば たべる。」

 

 

 

「てにをは」のおかしい日本語って困りますよね?

  

英語の品詞ルールを無視すると、わけがわからない英語になります。

 

同じことを英語でやらないようにしましょう。

 

 

また同じスぺルの単語でも、品詞が違えば意味も変わります。

 

英単語を覚えるときは「品詞」と「意味」をセットで覚えるようにしてください。

 

 

いろんな品詞をまとめて知りたい方はこちらをご覧ください。

 

英語の品詞一覧「意味」と「使用ルール」をまとめて解説(英文法 No.003)

 

 

 

そしてここから、それぞれの「文の要素」と「品詞」の重要な関係について解説してまいります。

 

 

 

文の要素に入る品詞は決まっている!

「文の要素」と「品詞」はまとめて理解しないと全く意味がありません

 

その理由はカンタンです。

 

 

「文の要素」に入る「品詞」がすでに決まっているからです。

 

 

スポーツに例えると、文の要素は「ポジション」です。

 

その「ポジション」に品詞という「プレーヤー」を配置するイメージです。

 

「ポジション」と「プレーヤー」の配置について英語はキッチリとルールがあるんです。

 

 

それでは実際に見ていきましょう。

 

 

 

主語(S)「名詞」だけが入る。

 

動詞(V)「動詞」だけが入る。

 

目的語(O)「名詞」だけが入る。

 

補語(C)「名詞」もしくは「形容詞」が入ることができる。

 

 

 

この文の要素と品詞の関係が、英語の文法の基礎になります。

 

シンプルな五文型の文章だけなら、このルールだけでいくらでも英語をつくることができます。

 

 

 

文の要素(SVOC)以外はすべて「おまけ要素(副詞)」

英語は「文の要素 SVOC」だけだとシンプルな文だけになってしまいます。

 

そこで「おまけ要素(副詞)」をつかい表現をもっと豊かにすることができます。

 

 

SVOC である文の要素以外の部分は「副詞」と呼ばれています。

 

 

ここで要注意です!

 

 

この場合の副詞は「サポート的なおまけ要素の役割」との意味で「副詞」とよばれています。

 

高校では「修飾 Modifier」などと習う部分です。

 

 

高校で「副詞節」や「副詞句」とならう文法用語の「副詞」も同じ意味です。

 

これらは「文章やフレーズを文の要素に入らないおまけ要素でつかうよ!」という意味です。 

 

 

決して品詞の分類としての副詞ではないので、慎重に識別してください!

 

 

 

なぜこんなことになっているかというと「副詞」の「使用ルール」として「文の要素以外で使う」というものがあるからです。

 

具体的にいうと、下の文の well ような使い方です。

 

 

He speaks English well.

 

 

 

そこで、このブログでは混乱しないように、このように呼びます。

 

 

・単語の品詞の場合は「副詞」

 

・文をサポートする場合は「おまけ要素」

 

 

 

副詞の「意味」と「使用ルール」を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

 

副詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.010)

 

 

 

さらに「おまけ要素」にはいろんな単語やフレーズを使えます。

 

ですが、ひとつしっかりとしたルールが存在します。

 

 

それは、原則として名詞」「動詞」「形容詞」は「おまけ要素」では使えないということです。

 

この3つの品詞は SVOC に入る品詞なので、あくまでも「骨」を構成する品詞なのです。

 

 

「おまけ要素」でおしゃれをしてもいいですが、「骨」は簡単にイジることはできません。

 

 

SVOC が英語の基本なのでSVOC に入る「名詞」「動詞」「形容詞」にはしっかりとした責任があると考えてください。

 

いろんなところに顔をだして混乱させると困りますからね。

 

 

 

多義語も「品詞ルール」でわかる

 

「文の要素」入れることのできる品詞ごとの「使用ルール」がわかると自然に正確な英語が使えます。

 

 

では、well のような多義語はどうすればよいのでしょうか?

 

 

well 名詞:井戸

 

well 形容詞:健康な

 

well 副詞:上手に

 

 

単純に意味を覚えるだけでは、なにがなんだかわからなくなってしまいます。

 

このような多義語を分類するのも、実は品詞ルールがわかればカンタンです。

 

 

 

それでは、well を当てはめていきましょう。

 

無理やり作っているので、不自然な表現になるのはご容赦ください。

 

 

 

well を名詞の使用ルールでつかうと・・・「井戸」

 

 

① 主語

 

This well is hers.

 

 

② 目的語

 

I know a well nearby.

 

 

③ 補語

 

That is the well.

 

 

④ 前置詞とペア

 

Let's go to the well.

 

 

 

well を形容詞の使用ルールでつかうと・・・「健康な」

 

 

 

① 名詞を説明

 

He is a well man, and he is not a well.

 

 

② 補語 

 

He is well, and he is not a well.

 

 

 

 

well を副詞の使用ルールでつかうと・・・「上手に」

 

 

① おまけ要素

 

I know the well well.

 

 

② 形容詞・副詞を説明

 

He is well able to find a well.

 

 

 

名詞、動詞、形容詞、副詞の「意味」と「使用ルール」を詳しく知りたい方はこちらも参考にして下さい。

 

 

名詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.007)

 

動詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.008)

 

形容詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.009)

 

副詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.010)

 

 

 

不定詞やING形の品詞も「使用ルール」から分類できる!

品詞は実は単語によって決まっているものだけではありません。

 

 

さきほどの well のような多義語がその代表です。

 

 

そして多義語だけでなく、見た目ではまったく見分けがつかないフレーズもも、英語にはたくさん使われています。

  

 

その代表格が「不定詞」や「動詞のING形」です。

 

英語では「動詞を変化させていろんな品詞として使用する」ということがルールで認められています。

  

 

このテクニックを使えば、非常に表現が豊かになります。

 

 

しかし「文の要素」と「品詞」のルールがわかっていないと一気に混乱します。

 

 

 

それでは日本人の多くを英語嫌いにさせてきた「不定詞」をみてみます。

 

不定詞は「to do / to be ( to + 動詞の原形) 」という同じ形をしています。

 

 

しかし、使い方は3パターンに分類してつかっています。

 

 

名詞(名詞用法)

 

形容詞(形容詞用法)

 

副詞(副詞用法)

 

 

 

これらは、どうやって見分けているのでしょうか?

 

答えは実はカンタンです。

 

 

不定詞が「主語(S)」使われるので「名詞(名詞用法)」になります。

 

なぜでしょうか?

 

 

主語には「名詞」しか使えないからです。

 

 

To reach the castle is not difficult.  

 

 

be 動詞の前に位置するのは「主語」です。

 

だから不定詞が主語にきても名詞扱いです。

 

 

「目的語(O)」の場合も「名詞」しか使えません。だから「名詞用法」になります。

  

同じ理由で補語場合は「名詞」と「形容詞」の2パターンがあります。

 

 

先ほどの多義語 well と全く同じ考えかたで不定詞も対応できます。

 

 

 

それでは、不定詞と同じことを「動詞のING形」に応用してみましょう。

 

不定詞とちがって、動詞のING形の文法用語はバラバラです。

 

 

とはいえ文法用語が実際の英語の中に登場するわけではないです。

 

呼び方はともかく、品詞の使用ルールは同じように応用できることだけ覚えておいてください。

 

 

動名詞(名詞用法)

 

現在分詞(形容詞用法)

  

分詞構文(副詞用法)

 

 

動詞のING形を品詞の「使用ルール」に従って、見極めたい方はこちらをごらんください。

 

動詞のING形(動名詞・現在分詞・分詞構文)をカンペキに見分ける(英文法 No.012)

 

 

 

品詞は逆転の発想でマスター!

いままでの英語の授業ではこのように習っていませんか?

 

 

「〇〇の品詞は名詞」だから「主語や目的語で使える」

 

 

しかし文の要素と品詞(の使用ルール)をマスターしているなら、逆の考え方もできます。

 

 

このフレーズは主語になっとるから、名詞として扱ってエエんやね!

 

 

英語は「この単語の意味と品詞」と覚えるだけではダメなんです。

 

 

「〇〇を主語でつかっているから「名詞」扱い

 

 

Running and jumping all the way there should be easy for him.

 

To swim here can be dangerous.

 

 

 

「〇〇を名詞を説明でつかっているから形容詞」扱い

 

 

Hey, take a look at those turtles walking toward us

 

He needs some small thing to fly in the sky

 

 

 

「〇〇をおまけ要素でつかっているから「副詞」扱い

 

 

Speaking of the princess, where do you think she is now?

 

To catch up with a moving mushroom, I need to pick up the pace.

 

 

 

このように実際の「言葉の使用状況」から「品詞を特定する必要があります。

 

単語の品詞だけでなく、フレーズなどの「品詞」と「使用ルール」も英語ではしっかりと成立しています。

 

 

たとえ一見、「文の要素」と「品詞」と関係なさそうな文法でも、この絶対ルールからは逃げられません。

 

一見してわからなくても「例外なのでとりあえず丸暗記!」とカンタンに思い込まないようにしてください。

 

 

 

文の要素の次は「品詞の使用ルール」をマスター

 

「文の要素」と「品詞」の「使用ルール」を知らないと、「カタチは同じなのにいろんな使い方をする」という英語テクニックには対応できません

 

 

ここが「ネイティブ日本語脳」の大きなカベだと思っています。

 

このカベを突破するために「てにをは」でごまかす英語から「文の要素・品詞」をマスターした英語に切り替える必要があります。

 

 

 

まずは基本的な文章で「文の要素」と「品詞」を意識して英語を理解する練習を積み重ねていくのがよいと思います。

 

 

 

 

英語の様々な品詞の「意味」と「使用ルール」をまとめたブログです。

 

英語の品詞一覧「意味」と「使用ルール」(英文法 No.003)

 

 

 

ここから下は、品詞ごとにより詳しく解説したブログです。

 

 

名詞の「意味」と「使用ルール」を知りたい方はこちら

 

名詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.007)

 

 

 

動詞の「意味」と「使用ルール」を知りたい方はこちら

 

動詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.008)

 

 

 

形容詞の「意味」と「使用ルール」を知りたい方はこちら

 

形容詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.009)

 

 

 

副詞の「意味」と「使用ルール」を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

 

副詞の「意味」と「使用ルール」をカンペキに理解する(英文法 No.010)

 

 

英文法は覚えることは多そうですが、基本が固まれば、応用でいくらでも遊ぶことができます。

 

丸暗記が苦手なひとほど、基本の本質的な理解に集中するほうが良いと思います。