
生徒さんからサボテンの鉢植えをプレゼントでいただきました。
部屋とベランダに植物がどんどん増えていきます。
緑に囲まれているとリラックスできるので、とてもありがたいです。
サボテンは南蛮伝来の日本語
サボテンという言葉は日本語です。
ですが、日本語になった経緯は興味深いです。
南蛮人(ポルトガル人・スペイン人)がサボテンに含まれるアルカリ成分を利用して、サボテンの樹液を石鹸としてつかっていました。
その石鹸をスペイン語で jabon そしてポルトガル語で sabao といったことから、石鹸 = シャボンとなりました。
そして樹液が石鹸(シャボン)であることからサボテンとなったそうです。
シャボン玉って南蛮由来の言葉だったんですね。驚きです。
サボテンの複数形は特殊
サボテンのことを英語では cactus と言います。
とげのある植物を示すギリシャ語のカクトスから、ラテン語に取り入れられてカクトゥスとなったようです。
そんな cactus の複数形は特殊な形で cacti カクタイ なります。
このような特殊な複数形の変化 ( ~us ⇒ ~i ) が起こるのはラテン語が語源の単語に多いです。
もちろん同じラテン語でも index ⇒ indices のような不規則変化もいくつかあるので注意です。
特殊な複数形 (~us ⇒ ~i) パターンの英単語
それでは cactus のほかに、同じ変化をする英単語をみていきましょう。
stimulus - stimuli 刺激
fungus - fungi キノコ
focus - foci 焦点
locus - loci 位置
nucleus - nuclei 核
radius - radii 半径
terminus - termini 終点
sarcophagus - sarcophagi 石棺
denarius - denarii (古代ローマの銀貨)デナリウス
しかし何事にも例外があります。
ラテン語由来の単語でも、focuses や radiuses のように、通常の複数形も可能なものもあります。
There is no rule without an exception
さらにラテン語由来の単語でも、英語ルールでの複数形のみ可能なものもあります。
virus - viruses ウィルス
campus - campuses キャンパス
bonus - bonuses ボーナス
これらは完全に「英単語」扱いになっているようです。
特に virus はラテン語では「粘液、毒」を意味する不可算名詞だったことも影響があるようです。
さらに、単数形が ~us になっていても、ラテン語が語源とは限りません。
英語はいろんな言葉が混ざっている言語です。
単語すべてが一定のルールに従って作られているわけではありません。
当然、ラテン語が語源でなければ、特殊な複数形になるのは逆におかしくなります。
octopus - octopuses タコ (ギリシャ語源)
platypus - platypuses カモノハシ(ギリシャ語源)
これらはギリシャ語なので正確には octopodes のようにするのが正しいようですが、もはや人によっていろいろにつかわれているようです。
実は、これらの英単語には複数形を ~i として表記する場合もあるようです。
その理由はやはり単数形が ~us になっているからでしょう。
ある特殊ルールが存在すると「その例外をどこまで認めるか?」が次に問題になります。
しかし言葉は変化していきます。
「まあ、意味がわかるならなんでもええわ」となっているのが現状ではないでしょうか。
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