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英語うんちく · 2019/04/13
神社やお寺はそれぞれ shrine と temple と英訳されています。しかし、実は英単語 shrine や temple は「神道の神社」や「仏教の寺院」だけを意味するものではありません。日本のことだけみていると勘違いしてしまいがちなので、歴史的・宗教的な視点から本当の意味を解説していこうと思います。

長野県にある諏訪湖を囲むように建つ諏訪大社に行って参りました。ここにはタケミナカタという諏訪地方独自ともみられる神様が祀られており、大和朝廷に逆らったにもかかわらず武士からは武勇の神として崇拝されました。さらに諏訪大社の神事も狩猟文化をもつ縄文の風習を引き継いでおり、他に類を見ないユニークさが際立っています。そんな謎に満ちた諏訪大社をテーマに、縄文と弥生、真田幸村のように敵から称賛される英雄、狩猟文化と農耕文化の違いなどについてどんどん風呂敷をひろげて話をしています。また、ブログの最後で諏訪大社に関連する英訳を紹介しています。

山口県萩市にある松下村塾に行って参りました。優れた教育者としていまでも多くのファンがいる吉田松陰先生の開いた私塾です。一見すれば小さな江戸時代の家屋かもしれませんが、ここで幕末の志士たちが新しい日本をめざし、自己研鑽と切磋琢磨に励んでいたと思うと、熱い思いが湧き上がってきます。志半ばで倒れた松陰先生の志を引き継ぎ、弟子たちが代わりに幕末・明治で大事を成し遂げました。後世に引き継がれる志こそ真の教育です。松下村塾の教育とは似ても似つかぬ現在の日本の教育についての怒りを込めた思いと、英訳は幕末用語を中心に書いてしています。

岐阜県の木曽川のほとりにある犬山城に紅葉の季節に行って参りました。犬山城はもっとも古い国宝天守を持つ城であり、また織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3名とも関わり合いがあり歴史ファンにも非常に人気の高い城です。また犬山城は別名、白帝城と呼ばれていますが、これは中国にある城に由来します。このように日本のものを中国に見立てる動きは江戸時代に導入された朱子学の影響があります。海外かぶれは日本の特徴の一つでもありますが、それと同時に日本的なものを大切にしようとする強い軸もあるので、そのせめぎ合いについて考察を載せています。ブログの最後にはお城に関する英訳ものせています。

備前焼で有名な町である伊部の町をボランティアの方々に案内いただきました。町一体に備前焼の窯元が集まっており、いたるところで備前焼の装飾が見られるユニークな街並みです。窯元の方に土や工程について教えて頂いたのでその特徴について紹介しています。また境内の中にある狛犬までも備前焼でできている備前焼がいたるところにみられる他ではなかなかみられないユニークな神社も紹介しています。ブログの最後では備前焼と陶芸に関する英訳をのせています。

桃太郎伝説と縁のある岡山の吉備津神社に行って参りました。この神社ではその昔にこの地方で悪さをしていた温羅(うら)という鬼を退治した吉備津彦命が祀られています。このお話は桃太郎伝説の由来とされると同時に、大和朝廷が吉備地方の豪族を制圧した話ともとらえることができ、大和政権が権力基盤を固め始める古代日本の当時の状況が伺えます。この温羅という鬼は退治されたあとに丁重に祀られていますが、こういった日本的な風習は善悪二元論の欧米の文化圏とは大きく異なっているので、キリスト教の視点からの考察も載せています。また最後に桃太郎に関連する英訳を紹介しています。

琵琶湖に浮かぶ竹生島にある宝厳寺さんと都久夫須麻神社にいってきました。実際に行ってみると湖に浮かぶ小さな島とは思えないほど見所や歴史があります。明治までは神仏習合であり神社もお寺も同じ扱いでしたので、この小さな島の中に神社とお寺がいくつも存在し、島全体が信仰の地となっています。そんな信仰の縮図のようなところですのでの、神社ではかわらけなげができ、その隣のお寺は西国三十三箇所の32番札所になっています。またブログの最後で竹生島で頂いたパンフレットなどから島や神社、お寺に関する英訳を紹介しています。

空海さんが高野山創建時の最初に修行道場として築かれた壇上伽藍に行って参りました。今でも当時の雰囲気が強く感じられ、歩いているだけで心が澄んでいくような気持ちになります。空海さんが高野山に込めた思いはオールジャパンで困った人々を救うという一点に凝縮されています。そのことは中国から持ち帰った真言密教を中心として自然や日本古来の信仰をまとめ上げて、権力の中心からは程遠いところに壮大なスケールで霊場を作り上げました。空海さんのような偉大な方が自己の栄華ではなく人々の救済に人生と天賦の才をすべてささげたという事実をいますべての日本人が感謝をもって受け止めるべきだと思います。頂いたパンフレットなどから真言密教に関連する英訳を紹介しています。

奈良・桜井市にある大神神社に行って三輪山へ登拝し頂上の御神体を拝んでまいりました。この大神神社は日本でも最も古い神社のひとつで、ご神体が三輪山そのもので神域になっているせいか、ネットにも詳しい登山ルートなどの情報もあまりなく雨上がりの登山となり苦労しました。また大神神社さんのウェブサイトに神社に関する詳しい英語解説がのっていましたのご紹介します。神社には英訳資料が置かれていないことが多いので、大神神社さんに感謝です。

熊野古道でつながる那智大社、速玉大社、本宮大社に行って参りました。熊野古道といっても実際には道だけのことではありません。紀伊半島に点在する神社や霊場とそれらをつなぐ参詣道も含めた熊野信仰に関わるものがまとめて世界遺産になっています。熊野は日本の歴史と信仰を感じることのできるすばらしい場所ですので、日本人の信仰を歴史も踏まえてくわしく紹介しています。世界遺産に登録されているだけあって、英語・日本語のパンフレットの内容も充実していますので、熊野古道に関連する英訳とその解説をご紹介しています。